暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ティアドロップ―
[5/26]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ーズ・アーカイブ》の効果による特殊召喚だったが、どうやらエクシーズ召喚扱いになるらしく、吹雪のデッキから三枚のモンスターが除外される。だが吹雪とて地道ながらもただやられている訳ではなく、《真紅眼の鋼炎竜》の効果は藤原のライフポイントを着実に削っていく。

「墓地に送られた《エクリプス・ワイバーン》は、デッキのドラゴン族モンスターを除外できる……さらにダークマター・ドラゴンは、エクシーズ素材を一つ取り除くことで、二回の攻撃が可能となる!」

藤原LP7000→6000

 しかし藤原は、ライフポイントへのダメージに構わず効果を発動していく。墓地で発動された《エクリプス・ワイバーン》はまだともかく、ダークマター・ドラゴンの効果は、シンプルながら強力な二回攻撃であり――ライフポイントが8000であるタッグフォースルールだろうと、脅威的な効果に変わりはなく。

「バトル! 壊滅のダークマター・ストリーム!」

「ぐっ……!」

吹雪&亮LP8000→6800

 藤原にダメージを与え続けていた《真紅眼の鋼炎竜》は、ダークマター・ドラゴンの放った闇の奔流によって、破壊を周囲に撒き散らしながら消えていった。さらに問題と言えるのは――ダークマター・ドラゴンが、未だにその行動を終えていないところか。

「ダークマター・ドラゴンの二回攻撃、ダイレクトアタックだ!」

「くっ……リバースカード、オープン! 《レッドアイズ・スピリッツ》!」

 吹雪が伏せていた二枚のカードのうち一枚が開き、そのカードの中から《真紅眼の黒竜》がフィールドに舞い戻った。発動された《レッドアイズ・スピリッツ》の効果は、墓地のレッドアイズモンスターを特殊召喚する効果だったが、壁にしかならずダークマター・ドラゴンに破壊された。

「……チィ。カードをさらに一枚伏せ、ターンを終了する」

 それでもダークマター・ドラゴンの攻撃を防いだことに変わりはなく、紙一重のところで攻撃力4000の二回攻撃を防ぐことに成功する。しかし一枚のリバースカードを伏せ、藤原はターン終了の宣言をしたところ、ダークマター・ドラゴンは再びいななき始めた。

「《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》の効果で特殊召喚されたモンスターは、ターン終了時に除外される。光が来れば闇は消え失せるように」

 ダークマター・ドラゴンが叫んでいるのは苦悶の声。ナンバーズ・アーカイブによってフィールドに現れるナンバーズは、その出自から完璧な状態にはほど遠く、エンドフェイズ時には除外されてしまう。

「だが闇は――ダークネスはこの世界を覆う。光が来ることはない! リバースカード、オープン!」

 ――今までは。

「《王宮の鉄壁》、か。……俺のターンだ」

 藤原が発動したリバースカ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ