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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ティアドロップ―
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 そして藤原のターンに発動されたカードは、説明不要の蘇生カード《死者蘇生》。ただし吹雪のフィールドに再び召喚された、《真紅眼の鋼炎竜》の効果によって、あらゆるカード効果の発動に500ポイントのライフコストがつく。500ポイントのダメージを受け、藤原が《死者蘇生》で特殊召喚したモンスターは。

「《サイバー・ジラフ》だと……!?」

「亮。お前の墓地から特殊召喚させてもらった。《サイバー・ジラフ》の効果を発動し、俺はターン終了時まで効果ダメージを無効化する!」

 予想外のモンスターの登場に、亮の鉄面皮にも動揺の色が浮かぶ。そのモンスターは《未来破壊》で墓地に送られていた亮のモンスター《サイバー・ジラフ》であり、その効果は、自身をリリースすることで、効果ダメージを無効にする効果。

「っ……」

 本来は亮のデッキに眠る、あるカードのコストを無効にするためのモンスターだった。だが《死者蘇生》によって一時的にせよ藤原の手に渡った以上、《真紅眼の鋼炎竜》の持ち味である、恒久的なバーン効果はこのターンに限り封印される。

 そしてそれは、これから攻め込むという合図でもあった。

「まずは《マジック・プランター》を発動。永続罠《王宮の鉄壁》をリリースし、カードを二枚ドローする」

 もはや小手調べの時は終わったということか、《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》の為の永続罠《王宮の鉄壁》を、《マジック・プランター》によって二枚のドローに変換する。

「俺は魔法カード《狂った召喚歯車》を発動! 相手にモンスターを特殊召喚する代わりに、墓地の攻撃力1500以下のモンスターを、三体特殊召喚する」

「……僕は《真紅眼の黒竜》と、《真紅眼の黒炎竜》を特殊召喚しよう」

 亮と吹雪、二人にしても遊矢が多用するという理由でよく知る、攻撃力1500以下のモンスターを三体展開する魔法カード《狂った召喚歯車》。代償に吹雪のフィールドにも、新たに二体のレッドアイズが特殊召喚されるが、藤原は気にも留めていなかった。

「俺が特殊召喚するのは、墓地に眠っていた《竜王の聖刻印》!」

 金色に輝く竜の卵。その外皮には聖なる印が刻まれているが、まだ竜となっているわけではなく、効果を持っておらずその攻撃力と守備力は0。ただし同じレベルのモンスターが三体並び、ナンバーズの登場に吹雪は警戒するが――

「さらに《馬の骨の対価》を発動し、《竜王の聖刻印》をリリースして二枚ドロー」

 エクシーズ召喚をする気配はない。それだけではなく、三体のうち一体を《馬の骨の対価》でリリースし、二枚のカードのドローするためのコストにしてしまうほどに。

 《馬の骨の対価》は通常モンスターをリリースし、二枚のカードをドローするカードだが、《竜王の聖
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