―ティアドロップ―
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喚の実質的な手札消費は0。二体のレッドアイズが融合していき、フィールドに現れるモンスターはもちろん。
「その燃え盛る翼をもって、再びこのフィールドに飛翔せよ! 《流星竜 メテオ・ブラック・ドラゴン》!」
「くっ……!」
《No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース》による妨害もこともなげに、フィールドに揃った《流星竜 メテオ・ブラック・ドラゴン》に《真紅眼の鋼炎竜》という、融合とエクシーズ、二対のレッドアイズに藤原は歯噛みする。
「流星竜の効果! デッキから《真紅眼の黒炎竜》を墓地に送り、その攻撃力の半分、1200ポイントのダメージを与える!」
藤原LP5800→4600
デッキから呼び出した《真紅眼の黒炎竜》の力を借りた炎が炸裂し、藤原のライフを遂に半分まで削る。さらに二体のレッドアイズは藤原のナンバーズの攻撃力を上回っており、さらに戦闘態勢に入っていく。
「《流星竜 メテオ・ブラック・ドラゴン》で、フォーカス・フォースに攻撃! メテオ・ダイブ!」
「ぐあっ!」
藤原LP4600→3900
流星竜の攻撃は、単純に自らの質量を込めた体当たり。だがその燃え盛る翼と巨大な質量を持って、あらゆるものを破壊する一撃となる。
「さらに《真紅眼の鋼炎竜》で、チャリオッツに攻撃する!」
藤原LP3900→3600
そしてエクシーズとなり進化した《真紅眼の鋼炎竜》もまた、通常のレッドアイズから力を増している。これで藤原の二体のナンバーズ、《No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース》と《No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車》は破壊され、藤原のフィールドに残るカードは《王宮の鉄壁》のみ。
「僕は……これでターンエンド」
「俺のターン、ドロー! なかなかやるじゃないか、吹雪ぃ……」
ドローしたカードを確認しながら、藤原は吹雪に向かって敵愾心を込めながら笑いかける。確かにそのフィールドは《王宮の鉄壁》のみだったが、その手札は未だに潤沢であった。さらに墓地には《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》の効果で墓地に送った、三体のドラゴン族モンスターが存在しているが、これまでの藤原はドラゴン族を使用していない。
「そろそろか」
「ああ……!」
つまり、まだ藤原は手の内を見せていない。ただ《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》による小手調べをしていたのみで、亮に吹雪もこれが藤原の本気だとはまるで思っていなかった。
「俺は《死者蘇生》を発動! 墓地から――」
「《死者蘇生》の発動にチェーンし、《真紅眼の鋼炎竜》の効果! 相手がカード効果を発動した時、500ポイントのダメージを与える!」
藤原LP3600→310
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