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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
9話『決着と真なる決戦』
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ガンダムが頭部のISコアへと吸収されていく。更に破壊された最初の不明機の残骸さえも吸収した黒く染まったISは黒い空間を発生させ、秋八を除いた四人を飲み込んで行った。








???

「こ、ここは?」

 意識を取り戻した四季はゆっくりと自分の手を眺める。ウイングゼロ炎は解除されているが呼吸は可能であり、周囲に岩が浮かんでいる異様な場所だが普通に呼吸の出来る空間なのだろう。

(……待てよ、前にあの人達に聞いた事が……)

 ふと、そんな事を思い出す。騎士ガンダム達とは違う……『円卓の騎士』達が戦ったという敵の事を。

「っ!? 幻夢界!? まさか此処は……」

 だとしたら、迂闊な事を考えたらそれが敵になる。悪い事に此処の前知識の無い一夏達が此処にはいるのだ。彼らが危険だ。

「ヴレイブ!」

 素早くHi−νガンダム・ヴレイブを纏うと背中のバックパックを広げて飛翔しようとする。だが、


『逃がさんぞ』


「っ!?」

 突然牙を持った口の現れた岩が一斉に四季に襲い掛かってくる。ハイパーバズーカで応戦するも、数が多い上に減っている様子は無い。

『無駄だ、そいつらは幻。幻は殺すことは出来ない』

「ちっ! やっぱりな」

 以前目の前の敵と戦った際の事は“彼ら”から聞いていたが、残念ながら四季にそれを実行する事は出来ない。

『この世界の事は知っていたようだが、残念ながらそれは無駄に終ったな』

「そうだったな」

 空間に浮かぶ紫の異形の貌……かつて『皇騎士ガンダム』達が戦ったゼ・ダン要塞の最後の番人……『獣騎士ベルガ・ダラス』の貌が。

「こいつが獣騎士ベルガ・ダラスか? フィン・ファンネル!」

 背中から六機のフィン・ファンネルを射出して獣騎士ベルガ・ダラスを一斉に撃つが直ぐにそれは霧散する。

「ちっ!」

 ビームライフルで再び出現する獣騎士ベルガ・ダラスの頭部を撃つがそれさえも無駄に終る。

『バカめ、そんな玩具がオレに通用すると思ったか?』

 獣騎士ベルガ・ダラスの嘲笑うような声が幻夢界に響く。

「分かっていたけど、最悪の気分だな、これは?」

 残念ながら通常の武装でも超常の力でも、この世界で獣騎士ベルガ・ダラスを倒す手段は存在しない。唯一の手段は幻夢界からの脱出だが。

(……銀の円盤か)

 幻夢界から脱出する為に必要になるアイテム。それは残念ながら四季の手元には無い。

『直ぐにお前の仲間達も始末……いや、勝手に自滅してくれるだろう』

 空間が歪み、そこに四季と同じ様に幻と戦っている一夏達三人の姿が映し出される。四季に襲い掛かる牙の生えた岩だけでなく、何故か怪物化したラーメンが襲
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