495部分:第六十九話 アイオリアの選択その七
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ものなんですね」
「金をかけるとかじゃなくて」
「金でできることには限度がある」
既に金というものの限界も見ているのだった。
「しかしだ。人にできることはだ」
「無限」
「そうなのですね」
「そういうことだ。それではだ」
ここでまた言う。その言葉は。
「皆で楽しもう」
「はい、この贅沢を」
「皆で」
運転しているダイダロスも車を止めるように言われるのだった。
「皆でゆっくり食べよう」
「宜しいのですね、それで」
「この食事は運転しながらだと無理だ」
微笑んで彼に告げるアイオリアだった。
「だから。車を止めてだ」
「はい、それでは」
こうしてであった。彼もまた運転を止めてそのうえで一同で食事を採るのだった。それは確かに贅沢な御馳走であった。アイオリアの言う通り。
第六十九話 完
2009・11・14
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