ガンダムW
1523話
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てから、訓練装置のスイッチが入れられる。
同時に訓練装置は動き出すが、動き出した当初は当然ながら動きは遅く、そこまでGは掛かっていない。
それでも時間が経つに連れ、次第に動きは激しくなっていく。
数十秒で普通のMSが感じるGに達すると、そのままジリジリと動きの激しさ、速度、揺れ共に上がっていく。
『どうじゃ? まだ問題はないかの?』
「ああ、全く平気だ。この程度なら、それこそ眠っていても問題ないくらいにはな」
こっちの様子を見る為にだろう。尋ねてくるハワードに、そう返す。
向こうにしてみれば、もしかして今の俺の様子は痩せ我慢をしているのではないか。
そんな風に思っても仕方ない。
だが、当然ながら俺は別に痩せ我慢をしていることもなく、普通の気分だ。
……まぁ、この状況で本当に眠れるかと言われれば、否と答えるしかないんだが。
ともあれ、そんな俺の様子を見てハワードもまだ余裕があると判断したのか、訓練装置の速度は更に上がっていく。
これがどれだけのGなのかというのは、はっきりとは分からない。
だが、この程度であればシャドウミラーの実働班であれば全く問題なく操縦出来るし、最初から人間以上の性能を持たされて生み出される量産型Wもそれは同様だ。
それを可能にしているのは、やはりエヴァから受ける訓練だろう。
ネギま世界の住人と同様の戦闘力を得た実働班の面々は、肉体的な強度という意味でもこのW世界の人間を優に超えている。
だとすれば、当然この訓練装置程度の揺れというのは全く問題にならない。
『どうじゃ?』
「問題ない。どうせならもっと速度を上げてもいいぞ」
ハワードの言葉にそう告げると、映像モニタに映し出されたハワードの頬が引き攣るのが分かる。
サングラスをしているのではっきりとは分からないが、恐らく驚きに目を見開いているのだろう。
……まぁ、フィリオの時のように100Gを試せとまでは言えないが、それでも向こうが満足するまでは付き合ってやろう。
さすがに100Gに耐えられるとなれば、俺が人間ではないというのも判明してしまうだろうし。
普通の人間であれば、100Gに耐える事はできないのだから。
その後も数分おきに訓練装置の段階が進んでいき……そうして、やがて装置は止まる。
『……問題ないじゃろう。言っていた通り、お主であればトールギスの速度にも全く問題ないと思う。降りてくれ』
降参と言いたげなハワードが、そう告げると通信が切れる。
訓練装置も既に止まっており、俺はそのままシートベルトを外して訓練装置から出る。
そして訓練装置の外に出た俺を待っていたのは、周囲から向けられる驚愕の視線だった。
まぁ、普通であれば耐えられないだろうGに耐えたんだし、その
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