先恋〜思い出〜
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い。
沙奈は手紙を握り締め、箱の中にあったもう一つの思い出…ペンダントを首にかけ、其処へ向かった____。
手遅れになる前に、もう一度だけ__。
「…瑞木さん、会えて…嬉しかった。……でも、もう終わりです。僕たちの出会いは、一時の幸せを得ると引き換えに、一生の苦痛を得てしまうものだった。だから、もう一度、この場所で、貴方と出会ったこの場所で、僕は…僕自身から、貴方の存在を消し去ります…。」
陸太はペンダントを握り締めた手を見つめ、其れを何処かへ投げ捨てようと振りかぶった。
さようなら、瑞木さん__。
「捨てちゃ…駄目…っ??駄目ぇぇぇっ??????」
陸太は誰かに胴を引かれ、後ろへ倒れこむ。投げ捨てようとしたペンダントも、すぐ隣に落ちる。
「…何…してんの…馬鹿…」
陸太は、ペンダントを手に取り、
「やっぱり、貴方だったんですね…」
目を見つめ、その名前を呼ぶ。
「瑞木さん…」
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