逆ギレかよ
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リルを男扱いしてないんだもん」
「「「「あぁ〜・・・」」」」
最初、シリルに挨拶した時から思っていたけど、サクラはシリルを“女の子”の先輩として見ているところがあり、男性を見ている目ではない。彼女はソフィアみたいに特殊なタイプじゃないだろうし、心配するだけ無駄なんじゃないかな?
「オッハヨーございま〜す!!」
(((((ビクッ)))))
噂をすればなんとやらという奴なんでしょうか、後ろから聞き覚えのある声がします。不意を突かれた私たちは体をビクッとされた後そちらを見ると、そこには見覚えのある薄い桃色の髪の少女がいました。
「皆さん早いですね!!」
「え!?サクラ!?」
そこにいたのは昨日シリルに弟子入りしたサクラ。でも、彼女はシリルとずっと一緒にいて日付が変わるまでいたはずだから、まだ眠たいはずなのに・・・
「お前も早いんだな」
「はい!!いつもこのくらいには起きてます!!」
聞いた話によると彼女は4、5時間くらい眠れれば十分なくらい疲労の回復が早いんだとか。なんとも羨ましい体質ですね。
「あれ?シリル先輩はどこですか?」
背伸びしたりして私たちの後ろまでくまなく探している彼女が自身の師匠の姿を探す。
「あら、シリルならまだ眠ってるわよ」
「昨日遅かったからね〜」
「誰かのせいでね」
人の姿になっているシャルル、セシリー、ラウルがサクラの方をジロジロと見ながらそう言います。それで彼女は何をどう思ったのか、いきなり私の手を握りました。
「ウェンディさん!!」
「は!!はい!?」
「シリル先輩に無理させちゃダメですよ!!」
その瞬間ズルッとずっこけそうになっている音が聞こえたような気がしました。その音を発したのはたぶんシェリアたちなんだけど、彼女たちはなんとか踏み留まりサクラちゃんの肩に手を置きます。
「待って。なんで今ウェンディのせいにしたの?」
「え!?違うんですか!?」
不思議そうに首を傾げる本当の原因。シャルルたちから凝視されていたのに気付かないなんて・・・鈍感な子なのかな?
「だってシリル先輩とウェンディさんはレズップルなんですよね?付き合ってる人は夜眠らないって・・・」
それを聞いた途端、レオンとシャルル、サクラ以外のこの場にいる全員の顔が赤くなりました。この子はなんてことを言うんでしょうか・・・
「さ・・・サクラ?そういうのはまだあなたには早いと思うんだけど・・・」
彼女は私よりも2つも年下なんだから、この手の話に触れるのは早すぎます。それを伝えると、彼女はさらに不思議そうな顔をしていました。
「ん?何が早いんですか?」
純粋な目で私を見つめるサクラ。もしかしてこの子は意味を知らないで言ってたってこと?そう
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