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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
492部分:第六十九話 アイオリアの選択その四
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第六十九話 アイオリアの選択その四

「だとしたら一体何がだ」
「今以上の聖戦が起こるのだろうか」
「だとすればハーデスか」
 かつての最大の聖戦のもう一方の勢力の神である。
「あの神との戦いなのか」
「それならば黄金聖闘士の方々がおられる」
「そうだ、それだ」
 ここでダンテはアイオリアをちらりと見た。彼はソファーに腕を組んで目を閉じている。眠っているのは誰が見てもわかるものだった。
 青銅の者達はそれぞれのベッドやハンモック、寝袋、ソファーと様々な場所で寝ている。彼等は本当にそれぞれであった。
 そのアイオリアを見ながら。ダンテは言うのだった。
「アイオリア様だけではなくな」
「全員おられるのだ」
「確かに先のハーデスとの戦いは熾烈なものだったと聞くが」
「黄金聖闘士の方々が全ておられるのだ」
 ダイダロスは運転しながらそのことを言い続けるのだった。
「それで充分ではないのか」
「そうだ。確かに青銅の力も必要だが」
「何故だ?」
「そうだな。何故だ」
 彼等はそれぞれ言った。
「青銅の者に対して」
「しかもまだ出て来ていないのにだ」
「そこまで仰るのか」
「それがわからない」
 彼等はそについて疑念を抱いた。しかしであった。
「だが。教皇はだ」
「そうだ。決して間違いを犯す方ではない」
 彼等のシオンへの忠誠と信頼は絶対のものであった。まさにアテナの代理人として仕えているのである。
「何があろうともだ」
「そうだな。だとするとだ」
「お考えがあってのことだ」
 ダイダロスは確かな声で述べた。
「我等が及ぶべくもないまでのな」
「では安心してこのまま進めばいいな」
「私はそう考えている」
 ダイダロスは結論も述べた。
「そうな」
「それは俺も同じだ」
 そしてそれはダンテもなのだった。
「教皇の仰ることならばだ」
「間違いはないな」
「そうだ」
 まさにその通りだというのである。
「ではアンドロメダ島へだ」
「安心して行けというのだな」
「俺も教皇の御言葉に従うだけだ」
 彼もまた、というのだった。
「その御言葉があればな」
「それは変わらないのだな」
 今のダンテの言葉を聞いて微かに笑ったダイダロスだった。
「聖闘士になった頃からな」
「俺は変わっていないか」
「いい意味でな」
 そうだというのである。
「変わっていない。あの頃と同じだ」
「少なくとも忠誠心は忘れていないつもりだ」
 ダイダロスのその問いにこう返すダンテであった。
「それはな」
「私も忠誠心は忘れてはいない」
「忘れればそれで聖闘士でなくなる」
 こうまで断言したダンテであった。
「それだけでだ」
「その通りだ。そしてダンテ」
「何だ?今度は」
「休むと
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