第三百八十四話
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第三百八十四話 何故言わなかった
華奈子も美奈子も今田先生の自分達の言葉について二人で話して考えていた、何故丈夫な身体といい頭かと言ったのか。
「お母さんはおっぱいって言ったけれど」
「違うわよね」
「今田先生と違うこと言ったけれど」
「どうしてかしら」
「お母さんはね」
ここで華奈子は考えつつ美奈子に言った。
「胸大きいわね」
「ええ、それに昔から健康でね」
子供の頃から大きな病気をしたことがないと母自身から言われた、怪我はしても大怪我の経験もないという。
「成績もそこそこ」
「そうよね」
美奈子に対して頷いて答えた。
「お母さんは」
「そうね、ただ」
「ただ?」
「今思い出したけれど今田先生はね」
今度は美奈子が華奈子に言った。
「先生前にお話してたじゃない」
「前にって?」
「塾で授業の合間にね」
この時にというのだ。
「先生昔は身体が弱かったって」
「あっ、そういえば」
「思い出したでしょ」
「それで健康になる為に努力したって」
「つまり」
ここで華奈子もわかった、生来の頭の冴えから察したのだ。
「先生は健康になる為になのね」
「色々なものを食べたんじゃないかしら」
「それで健康になったから」
「私達にもそう言ったのね」
何でもバランスよく沢山食べれば丈夫な身体が手に入るとだ、尚先生は幼い頃から学校の成績も魔術も神童だったと有名だった。
「子供の頃身体が弱かったから」
「それで」
二人共わかった、そしてだった。
華奈子はあらためてだ、美奈子に言った。
「やっぱり何でもバランスよく沢山ね」
「そうして食べるといいのね」
「牛乳も果物もで」
「他のものも」
「じゃあ沢山食べましょう」
華奈子は笑って美奈子に言った。
「勿論食べた分だけ動いてね」
「それは華奈子には必須ね」
「美奈子も最近運動頑張ってるじゃない」
「ふふふ、そうね」
二人で笑顔で話す、そして今田先生のことを考えて納得してだった。あらためて牛乳と果物のおやつの後で勉強に励んだ。
第三百八十四話 完
2016・10・6
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