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空虚で無気力な青年が異世界で新生活〜改訂中〜
第13話 決闘
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さか勝つとは……」

思ってなかったんかい、お前は。

「く、くそぉーっ!!」

振り返ると、モ−ブが悔しそうに表情を歪めていた。

モ−ブは誰かが――仲間か?――持ってきた袋を受け取ると、俺に向かって投げつけてきた。

が、届かない。…ダサっ!

仕方なく取りに行くと、重いな。袋を開けてみると、金だった。

ちゃんと約束は守ってくれたか。

「や、約束だ!クラインは諦める!本当は好きじゃなかったらいいけどな!覚えてろー!!」

………。

もう何て言っていいのか。

いや、ツッコムのは止めよう。あいつは変な奴。それでいいや。

俺はモ−ブに投げつけた日本刀を空間魔法で再び収納し、金貨の入った袋も同じように放り込む。

失くしたら困るし。スラれても困るし。しかし、意外と律儀な奴だった。

俺は金貰ったから、クラインのことは好きにしたら良かったのに。

まあ、もうどうでもいいか。

「シュトラーセ。お腹減ったニャ」

俺も小腹が空いたな。

「じゃあ、何か食うか」
「ニャ!」

何か考え事をしているクラインと一緒に、俺たちは街へと戻った。

っていうか、ノイ。

やっぱり俺の背中にぶら下がるんだな。いや、いいけどね。

大分金も入ったし、これで当分は仕事しなくていいか。

ビバ、ニート!

そして、ノイと快楽の世界へ!昨夜しなかった分を取り戻そう!

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