暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1522話
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パーバーニアを更に強化したものでも問題なく乗りこなせるだろうな。ああ、それとスーパーバーニアを強化する際には機動力だけじゃなくて運動性能の方も強化して欲しい」
「……よかろう」

 数秒の沈黙の後、ハワードがそう告げる。
 へぇ、てっきりもう少しごねるかと思ってたんだが……これは予想外だったな。

「ただし」

 俺が感謝の言葉を発するよりも前に、ハワードが言葉を続ける。
 どうやら何らかの条件を付けるらしい。
 まぁ、オペレーション・メテオが間近に迫っている現在、トールギスの改修をしろと言われても、そうすぐに引き受ける訳にはいかない……からか?
 ともあれ、理由の有無はあれど、ハワードが何の条件を付けるのかは非常に気になる。
 どんな条件を言うのかと待っていると、やがてハワードはゆっくりと、勿体ぶるように口を開く。

「実は、儂の所有している船の中には、パイロットが耐G訓練に使う装置がある。それを使って、本当にお主が言ってるような実力があるのかどうかを見たい。……どうじゃ? 儂の言う通りに耐G訓練を受けてみる気はあるか?」

 恐らく、ハワードはそう言えば俺が怯むと思っているのだろう。
 だが、生憎と俺の場合は物理的な現象でダメージを受ける事はない。
 それこそ、100Gであっても、1000Gであっても、全く構わないのだ。
 その辺は、以前フィリオによって確認されており、全く心配していない。だからこそ……

「ああ、構わない。俺はいつでもいいぞ」

 あっさりとそう答えるのだった。
 そんな俺の様子に、信じられないと言いたげな様子のハワード。
 恐らく、俺がこの提案を断るとばかり思っていたのだろう。

「けど、それを受けるからには、問題がなかったらしっかりとトールギスの改修を引き受けて貰うからな」

 こうして、俺にとっては決まり切っている試験が行われる事が決定したのだった。
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