ガンダムW
1522話
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の俺にそんな情報を与えることも出来ない。
恐らく口を開かないのは、そんな理由からか。
「折角のトールギスだ。出来れば下手な場所で整備……いや、オーバーホールのような真似をしたりしないで、しっかりとした知識のある専門家にやって欲しいところなんだけどな」
そう告げるも、ハワードは黙り込んだままで何も答えない。
ここでもう一押しする必要があるか。
だが、何を告げる?
俺が知ってる情報で重要な代物となると、オペレーション・メテオだが……ここでそれを口にすれば、寧ろハワードは俺を警戒するだろう。
であれば、ここでオペレーション・メテオという単語を口にする事は出来ない。だとすれば……そう考え、ハワードも技術者だという事を考えた時、ふと思いついた言葉があった。
「俺だったら、トールギスの性能を十分に活かす事が出来るんだけどな」
「……ほう?」
それは、俺の予想通りの結果をもたらす。
少なくても、ハワードの注意を引く事は出来たらしい。
考えてみれば当然だが、ハワードも当時自分が持っていた技術の粋を込めて、トールギスを作ったのだ。……正確には他の5人の仲間と共にだが。
ともあれ、そんな技術の粋を込めて作った機体だったが、実際には普通のパイロットではとてもではないが操縦する事が出来ない機体となっていた。
そんなところに現れた、この機体を乗りこなすという俺。
それで興味を持たない方が不自然だろう。
「この機体がどのような機体なのかを知った上での言葉と考えてもよいのか?」
「ああ。重装甲で高い防御力を持っている機体を、大推力のスラスター……スーパーバーニアで制御するという機体。パイロットの身体を痛めつけるその姿から、戦闘用ではなく、決闘用のMSと表現するのが相応しい機体だ」
戦闘用ではなく決闘用と表現したのは誰だったか……いや、パイロットなんだし、やっぱりゼクスだろう。
ともあれ、原作の台詞をそのまま使わせて貰ったが、決闘用のMSという言葉は俺が思ったよりもハワードの興味を引いたらしい。
「ほう、そこまで知っていて、尚この機体を……儂の開発したスーパーバーニアを使いこなせるというのか?」
「……ハワードが作った?」
「む? そこまでは知らなかったのか。こう見えても儂はこの手の推進機器の専門家でな。トールギスのスーパーバーニアを開発したのも儂じゃよ」
「へぇ」
その辺、原作に出てなかったと思うが……なるほど。そんな感じなのか。
ともあれ、それは俺にとっては寧ろ幸運だったと言える。
「ハワード。さっきも言ったが、俺はこのトールギスを十分に乗りこなすだけの自信がある。だが、どうせならもっと高度な……より高性能のトールギスに俺を乗せてみたくはないか?」
「何を考えておる
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