ガンダムW
1522話
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は得ていたのか?
「お主が言った事じゃろう? 蛇の道は蛇……とな。もっとも、儂はそこまで詳しく知っていた訳ではない」
「その辺を知ってるなら、これ以上隠す必要はないな。そうだ。トールギス、リーオー、エアリーズ。この3機は、俺がコルシカ基地から奪ってきたMSだ」
「……場末の基地ではあっても、コルシカ基地はスペシャルズの基地じゃ。よくMSを奪うなどという真似が出来たのう」
感心したというより、呆れの色が強い様子で告げてくるハワード。
まぁ、ハワードにしてみれば、スペシャルズがどれだけ精鋭なのかというのは当然知っている。
そこからMSを……それも倉庫にしまいこまれていたトールギスのみならず、リーオーやエアリーズといった機体を奪ってきたのだから、そう思うのは当然か。
「で、どうだ? トールギスを使えるように出来るか?」
「うーむ……そうじゃな。出来るかどうかと言えば可能なのじゃが……」
言葉を濁すハワード。
何か気になる点でもあるのか?
そんな俺の視線に押されるように、やがて口を開く。
「別に難しい話ではない。単純にここでは無理だという話じゃ。見て分かる通り、ここは格納庫ではあっても、MSを整備したりするような施設はないからのう」
「……なるほど」
元々この基地はマフィアが人目につくと危険な代物を保管しておく場所として使われていた。
または、あの応接セットを見れば分かるように、秘密の会合とかをやるような場所としても使われていたのだろう。
そんな場所には邪魔だったのか、本来なら連合軍の格納庫にあってもおかしくないような、MSの整備をする各種機械のような物はここにはない。
恐らく、この基地をマフィアが使うようになった時に処分したのか……もしくは、連合軍がこの基地から引き上げる時に全てを持っていったのか。
理由はともあれ、この格納庫にその類の設備は残っていなかった。
そうなると、ハワードの言っている事も理解出来る。
幾らハワードがトールギスの開発者の1人でも、十分な施設がない状況でMSの整備やら何やらをしろと言われても、無理だと答えざるを得ないだろう。
「どこか、整備出来る場所を知らないか?」
言葉を濁して尋ねるが、原作でゼクスがOZを抜けた時にハワードが拾い上げ、整備をしていたのを……それどころか、宇宙に出る為のブースターパックのような物すら持っていたのを、俺は知っている。
ハワードには、少なくてもそれだけ装備をどうにか出来るだけの設備がある訳だ。
実際、トールギスをゼクスと一緒に拾った時も、サルベージ船の中で補給や整備をしていたし。
その辺を考えれば、間違いなく俺の要望に応えられるだけの設備に心当たりはあるんだろう。
だが、それこそ今日会ったばかり
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