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NARUTO日向ネジ短篇
【その先へ】
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て、日向を変えてくれたんだな」

「おう...。けど、お前は……」

「いいんだ。───ナルト、おまえはおれを闇の中から救い出してくれた。ヒナタ様とおまえを、未来のおれが守って死んだなら本望だ。それにおれは……ヒナタ様を傷つけたことがある。贖罪の意味にもなるだろう」

「??」

 ヒマワリにとっては、知らない事のようだった。


「そんな事、言わないでネジ兄さん。私は、そんなの望んでなんていないよ...!」

「───おれが死ぬことで、二人が結ばれ子が生まれるならそれでいい。おれは...、未来にいるべきではないんでしょう」

「お前が生きてても、ボルトとヒマワリは生まれて来てくれたってばよきっとッ」

「その時の状況は知らないが……、おれが死ななければむしろ、ヒナタ様の方が死んでしまっていたかもしれない。...そうじゃないのか?」

「それは...、けどよ……!」


 あの時、確かにピンポイントの挿し木の術から真っ先にナルトの盾になろうとしたのはヒナタだった。

───直後、二人の前に飛び出したネジがその身を盾に、枝分かれした挿し木に上体を無残に貫かれ致命傷を負い、手の施しようもなくナルトとヒナタのすぐ傍で息絶え、冷たくなって横たわり、もう何も映す事はない虚ろに開いたままの瞳をナルトは今でも鮮明に覚えていて、時折夢に見てはひどく心を痛めていた。


「この話は、もう終いにしよう。この身体を元の所有者に返してやりたいが、どうしたものか」

「……お兄ちゃんの中のおじさん、そんなのおかしいよ。どうしておじさんが犠牲にならないと、お兄ちゃんとわたしが生まれないみたいなことになるの?」

 ヒマワリは真っ直ぐボルト姿のネジを見つめている。

「それはさっきも言ったように、“おれ”でなければヒナタ様が……君の母親が死んでしまったかもしれないからだ。ヒナタ様は、ナルトの為なら死すらいとわないだろうというのは、容易に想像できる」

「それならおじさんだって、お母さんとお父さんのためなら……死んじゃえるってことだよね。今お兄ちゃんの中にいるネジおじさんは、未来に自分がいなくなっちゃってることが、怖くないの? 寂しく、ないの?」


「寂しくも...、怖くもないさ。受け継がれるべきものが未来にちゃんと継がれているなら、そこにおれが居なくとも何も問題は───」

「あるだろ、オレ達が寂しいに決まってんじゃねーかッ! お前が生きてる上でオレの義兄貴で居てほしかったし、ボルトとヒマワリのおじさんとしてすぐ傍で成長見守ってほしかったし……。ネジが居なくていい未来なんて、オレ達は望んじゃいねぇのにッ...!!」

 ギュッと両拳を握り、歯を食いしばるナルト。

「ならおれが“その時”を迎えたら、
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