【その先へ】
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ルト姿のネジは大きく柔らかいものに覆われたまま、うまく息ができずにもがく。
「ひ、ヒナタも落ち着けってばよッ。ボルトが...、ネジが窒息しちまうぜ?」
「あっ、ご...ごめんなさいネジ兄さん、大丈夫...?!」
「へ...、平気、です……」
とは言うものの、息が上がってしまっているボルト姿のネジ。
「……ねぇお父さん、お母さん。わたしにも分かるように教えてくれない?」
ヒマワリは一人、置いてけぼりにされたような気になっている。
「おう、ごめんなヒマワリ。なんつーか、つまり……ボルトにネジおじさんが取り憑いて、会いに来てくれたんだってばよッ! ───けど会いに来るならもーちょい別の方法ねぇのか? これじゃボルトの方がネジに会えねーだろ」
「別に会いに来たつもりはない。おれ自身はまだ、死んではいないんだが……。“こちら”では既に、死んでいるらしいな」
特に表情を変えずにそう述べたボルト姿のネジに、ナルトとヒナタは驚きを隠せなかった。
「え...? もしかして、私とナルト君を守って亡くなったネジ兄さんじゃ、ない……?」
「じゃあお前…、いつの時代のネジなんだッ?」
「“今”のおれは、下忍だ。...中忍試験の試合では、おまえに負けている」
「マジ、か...? ならお前は、オレ達の知っている“死んじまった”ネジじゃなくて、上忍になる前の……中忍試験ではオレがギリギリ勝った、下忍当時のネジなのか!? 何で、“まだ生きてる”ネジが、ボルトの中に取り憑いてんだってばよ……??」
「───もしかしたら、サスケ君を奪還しに向かったネジ兄さんで、重傷を負って何日か意識不明だった時の兄さんなんじゃ……」
ヒナタがそう思い当たってみるも、ネジはボルトの姿で首を小さく横に振る。
「いや、その時からは既に完治しています。……通常の任務を終えた後で、おれは普通に昨晩自宅で寝ていたはずなんですが。今朝起きたら、何故か見知らぬ者に姿が変わっていた。───それがまさか、あなたとナルトの息子だったとはさすがに驚きましたが。ただの、夢ではないようですし……元に戻ろうにも、どうすればいいか見当がつきません」
「ネジ兄さん……」
「ねぇ、お兄ちゃんの中のおじさん。どうして、お母さんに敬語使ってるの? イトコのお兄さんって、聞いてるけど...」
ヒマワリが質問したが、ネジは直接答えずヒナタに問いかける。
「そこの所は、子供達に話していないんですか?」
「大まかには話しているけど、それほど詳細には話してないの。私達の時代では、もう呪印制度は廃止されて、分家や宗家の隔たりは無くなっているから───」
「そう、でしたか。……ナルト、おまえは本当に火影になっ
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