【その先へ】
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ば。楽しみにしてたん、だろ? おれ部屋に戻って、着替えて来るから」
ボルトという少年姿のネジはいたたまれなくなり、自分の部屋らしき場所に戻って考えを巡らす。
(ついピクニックに行くと言ってしまったが、いいのか...? どう控えめに見ても、不審がられているような……。しかしヒナタ様の白眼でも、術で変化しているわけではないと見られたなら、俺の本当の身体自体どうなってしまったんだ。───そうだ白眼...! 俺の今の姿の眼は、白眼ではないのかッ?)
ネジは思い立って白眼を試みたが、どうやら使えないようだった。
(ボルトという息子は、受け継がなかったのか...。ヒマワリという子も白眼ではなかったな。ここは俺の知らない、未来だとでもいうのだろうか……?)
うまく頭を整理できずに混乱しつつも、とりあえず部屋の手近にあったジャケットの上下を着て行く事にする。
……二階から下りて鏡のある洗面台を見つけ、今の姿の自分をまじまじと見てみると、ナルトの息子らしく金髪の蒼眼で顔の両頬には二本線がある。
(こいつが、ナルトの息子なのか……。今の俺より、少し年下くらいか...?)
「───お兄ちゃん、いつまで鏡の前にいるつもり? 朝ごはんみんなで食べようよっ」
ボルトの妹らしいヒマワリが呼びに来た為、ネジは自分より年上のナルト、ヒナタ、年下のヒマワリと共にどこかぎこちない朝食をとり、母のヒナタがこしらえた弁当を持って見晴らしの良い自然豊かな場所まで、ナルトとボルト姿のネジの修行も兼ねたピクニックに家族四人で出掛けた。
「───・・・ネジ兄、ネジ兄ってば! もう、まだ寝てるのー? 今日修行に姉さまと一緒に付き合ってくれる約束でしょ〜、いい加減起きなさいよっ」
「は...ハナビ、ネジ兄さんもしかしたらまだ疲れてるのかもしれないし、このまま寝かせておいてあげた方が……」
「うーん、何だよぉ…。休みの日だし、もうちょい寝かしといてくれってばさぁ」
「はぁ? ネジ兄、しゃべり方ヘンだよ。寝ぼけてんでしょ! らしくないじゃん、今まで寝坊したことないくせに。あんまり遅いから、直接家まで来てあげたのよ? ...こうなったら、布団引きはがしてやるんだからっ」
「おわッ、ちょ、寒いだろー? てか俺“ネジ兄”じゃないし、ヒマワリの方こそ寝ぼけてんじゃ・・・───あ??」
ボルトが寝ぼけまなこで目覚めると、そこは自分の部屋ではない畳み上で整然としており、見覚えのあるような白眼持ちの少女二人が怪訝そうにこちらを見つめていた。
「ね、ネジ兄さん、どうしたの? ほんとに寝ぼけちゃってる、の?」
「ヒマワリ……白眼になってる!? 俺、何かしちまったっけ...ッ」
「なんで
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