暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
人形-マリオネット-part5/揺れ動く心
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して、言葉を駄々漏らししているのではなく、その言葉の裏に隠れた思いを必死に訴えているのだと気づいていた。
その思いが、きっとハルナを倒すことなく守り、闇から救う手段だと信じて。

「そしたら…ある日ルイズに召喚されて、俺の…知っている人が…誰もいないとこに飛ばされて…それでも、地球にいつか帰ること…を夢見て…頑張ったら…また君に…うっ…会うことができた…」
「…黙れ…!!」
「俺さ、ぐああ…!!結構嬉しかったんだぜ…俺が助けた女の子が…今度は俺を助けてくれて…異世界に飛ばされたときだって俺のことを諦めないままでいてくれてさ…」
「黙れと…言ってるだろうが!!お前はそのままエネルギーを吸われていろ…!」
ファウストは煩わしそうに、ゼロの言葉を大声で遮断しようとするが、ゼロは口を閉ざさない。
「黙るかよ…!!
俺は、この世界で…ルイズたちと仲間になれたこともそうだけど……昔馴染みである君も…まだ俺のことをクラスメートとして…見てくれて、大切に思ってくれて…一人じゃないんだって、改めて…思うことができた…ぐが…ッ!!
だから俺…ルイズたちのことも、この世界のこともそうだけど…君のことも…守りたいんだ…」
エネルギーを吸われていき、苦しみもだえながらも、ゼロは…サイトは自分が抱く強い思いをハルナに伝えていった。
「約束…したもんな……」
「ッ!」
ファウストは、黙れ!と言おうとしたが、喉の奥でそれを突如詰まらせた。
「だから、闇に落ちそうになった君を放っておけるか…!」
言葉を通して彼の言葉が、その思いを形にするかのように暖かな光のように彼を輝かせた。
ゼロの姿は金色に輝いていき、その光がファウストを太陽のように、心の奥底まで照らしていく。
「約…束…」
浄化の光〈ウルトラゼロレクター〉が、ファウストを包み込んでいくうちに、たった一言と、ゼロの放つ神々しい光が、ファウストの脳裏にある光景を蘇らせる。


他校の生徒から絡まれたときにサイトに助けられた、初対面の時。

一緒のクラスになって再会し、お礼を言った時。それをきっかけに仲の言い異性の友達となった時。

サイトがテスト勉強で困っているとき、ハルナが積極的にサイトの助けになってくれた時。

一緒に秋葉原の街を歩いたら、クール星人に連れ攫われ、離れ離れになった時。

突然暗雲に呑まれ、異世界に飛ばされた時、サイトと奇跡的に再会を果たした時。

ルイズたち異世界の人間たちと、舞台を通して触れ合った時。

そして…怪我が原因で果たせなかった、舞台『双月天女』を自分だけのアレンジで行った、二人きりのクライマックスシーンでの台詞。

『私を、どうか…帝国から連れ去りに来てください』

それはサイトにとって、闇という名の帝国から『ハルナを守る』という
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