暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
人形-マリオネット-part5/揺れ動く心
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だかわかるかい?」
確かに、今回のファウストは今までの彼女の攻撃力とは比較にならない重さになっていた。
なぜこの短期間で彼女がここまで力を上げたのか。その理由をファウストは自ら話した。
「あれを見ろ!」
ファウストは街の一角を指差す。そこには、ハルナを探しに来た際に見た、黒い立方体の装置だった。それも一か所だけじゃない。ウルトラマンとしての優れた視力を使ってて確認してみると、城を取り囲む形で、その物体は点在している。そしてその物体から、黒い霧のようなものが発生しファウストの体に流れ込んでいく。
「これまでトリスタニアで行ってきた破壊活動でご覧の通り、街はあたしたちが戦う前からちとボロボロだっただろ?
この街は他国からも職人を寄せないと手を回さないと復興もままならないほど人材に乏しいからね、そこを利用して、レコンキスタの兵を職人に紛れ込ませ、街の各地にマイナスエネルギーを集め充填する装置を仕込ませてもらっていたのさ」
「何…!」
闇の戦士とレコンキスタが繋がりを持っているのではと疑惑はしていたが確定した証拠はなかった。タルブ村の戦いでレコンキスタが使役した怪獣たちと共にウルトラマンたちに襲いかかったのも本人の戦闘狂っぽい気まぐれの可能性があったが、これで闇の戦士とレコンキスタが通じていることがサイトたちにもはっきりした。
「こうしている間も、この街で起きた怪獣たちとあんたらの戦い、そして貴族共が権力と金を手にいれるために他者を蹴落とした際に発生した溜められてきた恐怖・憎悪・悲しみ・欲望…あらゆる感情が集合したマイナスエネルギーが、ファウストとしてのあたしの闇の力と一つになって強化されていくんだ。
こんなふうに…ね!!」
「グアア!」
眼前まで急接近したファウストは、ゼロの腹に拳をめり込ませ、その拳から闇の光弾〈ダークフェザー〉を発射した。至近距離からのエネルギー弾に、ゼロは大きく吹き飛ぶ。
「く、は…ハルナ…」
よろめきながら立ち上がるゼロ。すかさずファウストはゼロに続けて攻撃を仕掛ける。
立ち上がった直後のゼロの体を捕まえ、膝蹴りを叩き込んで、ゼロは膝を着く。
「クックック…フン!」
さらにもう一発、膝を着いている彼を蹴りあげ、街の瓦礫の上を転がすファウスト。そして続きに、残像を残すほどの高速移動を加えた、連続攻撃。
ゼロはファウストの攻撃を、受け続けた。

「なんという…」
ゼロを圧倒するファウストの猛攻。
その驚異に、アンリエッタは戦慄した。まだ城には自分や、枢機卿以下数名が残っている。彼らもまたゼロとファウストの戦いを見ていた。
圧倒的なファウストの攻撃に、ゼロは反撃できない。
しかし、内一人の貴族があることに気がつく。
「陛下、何かおかしくありませんか?」
「え?」
何かあるのかと、アンリエッタは
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