489部分:第六十九話 アイオリアの選択その一
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第六十九話 アイオリアの選択その一
アイオリアの贅沢
「リゲル様、その結果としまして」
「レオは今こちらに向かっております」
「何も阻むものはありません」
「そうか」
そこまで聞いたうえで頷いている男がいた。それは紛れもなく狂闘士八大公の一人であるアスモデウスのリゲルその男であった。
周りに集い報告しているのは狂闘士達である。彼等がそれぞれ集いリゲルに対して報告しているのであった。
「インプ達を何なく倒したか」
「レオがその技を繰り出しまして」
「ライオにングボルトという技をです」
「光の拳か」
リゲルは彼等の報告を聞いているうちに静かに述べたのだった。
「それだな」
「御存知なのですか?」
「レオのその技を」
「知っている」
こう周りのその狂闘士達に返した。彼等は今荒野の中にいた。周りにあるものは砂と岩ばかりであり他には何もない。そうした場所にいるのであった。
その中で狂闘士達に囲まれて。リゲルは話を聞いているのである。
「レオの技の一つだ」
「技の一つといいますと」
「まだ他に技が」
「そうだ、ある」
こう答えるのだった。
「まだだ、あるのだ」
「ではその技はまたこれから」
「戦いが進むにつれてですか」
「出して来るだろう。レオは手強い」
彼はそれも既に知っているようであった。
「その拳の力は黄金聖闘士達の中でも随一だ」
「聖域で最強とされる彼等の中でもですか」
「随一だと」
「多くの黄金聖闘士はそのセブンセンシズにより目覚めた技も使う」
これは数多くの者達は当てはまることであった。サガにしろアイオロスにしろその中に入っていると言っていいものであった。それだけ強大な力を持っているということでもあるのだ。
「しかしだ。レオは違うのだ」
「セブンセンシズに目覚めていてもですか」
「その拳で戦うのですか」
「光の拳でな」
黄金聖闘士の象徴の一つであった。光の力である。
「それでのみ戦うのだ」
「それがレオ」
「獅子座の男ですか」
「代々レオの聖闘士はそれを誇りとしてきた」
こうも話すリゲルだった。
「その獅子の心のままにだ」
「獅子の心を持つ男」
彼等はアイオリアをそう認識したのだった。
「レオのアイオリア」
「我等が倒すべき者」
「御前達は行くつもりだな」
リゲルはここで彼等に告げてみせた。
「レオを倒しに」
「はい、無論です」
「それは」
これについてはもう他に考えはなかった。
「レオだけでなくサジタリアスも出るでしょう」
「だからこそ余計にです」
「我等にお任せ下さい」
「是非」
「いいだろう」
それを黙って受けるリゲルであった。そのうえでまた言うのだった。
「
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