第2章:異分子の排除
閑話4「人間の限界と人外」
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士郎と、俺は少し談笑する。
...この人も相当できるな...。店の仕事で道場にはいなかったけど。
「ああ、だから桜さんはよく...。」
「よく冬姉をからかうと思ったらそういう...。」
秋十君とマドカちゃんが何か言っているが、敢えて気にしないでおこう。
「...っと、仕事もあるから、僕はもう行くよ。それじゃあ、ゆっくりしてね。」
翠屋は言うまでもなく繁盛している店なので、士郎さんはすぐに仕事に戻った。
高町姉も店の手伝いをしており、なんだかお邪魔しているのが申し訳ない。
「....そういえば聞きたいんだが、なのはは学園でどう過ごしているんだ?」
「...?それは本人に聞けばいいんじゃないか?」
別に仲が悪い訳でもないし、聞けば大体は教えてくれそうだが。
「他人から見た意見を聞きたいんだ。」
「あー、そういう事。でも、俺は同じクラスじゃないしな...。」
そういう訳で、ユーリちゃんとマドカちゃんを見てみる。
...まだシュークリームを堪能してたか。
「んぐ...?なのは?んー、普通に友達とかいて楽しく過ごしてると思いますけど...。」
「なのはさん、コミュニケーション能力が高いですしね。」
俺たちの会話は聞こえていたのか、二人は答えてくれる。
「....そうか。まぁ、楽しく過ごしているならいいか...。」
「妹さんの事、大事なんですね。」
秋十君が安心している恭也にそういう。
「当たり前だ。妹だからな。」
「....シスコン。」
「ん?」
ボソッと呟いただけなのに恭也は耳聡く反応した。
やっぱりシスコンじゃないか。
「...聞き損ねていたんだが、なのはは御神流がISを使っている時は全力を出せないとか言っていたが...そちらでは同じような事はないのか?」
「同じような....まぁ、生身ならではの動きはしづらいな。幸い、俺や秋十君が扱う剣術の傾向はISにも適応できるけどな。」
「...ISではそちらが上か。」
俺としては生身では御神流の方が技術が上なのが悔しいが。
だって、いくら機能がよくても俺たちにとってISは“翼”でしかないしな。
「....ん?」
ふと、ケータイが鳴っている事に気づく。
恭也も出てもいいぞと頷いたので、遠慮なく出てみる。
「もしもし?」
【さー君!さー君!助けてー!】
「...どうしたんだ?」
相手は束。周りにはばれないように一応社長として接するが。
...それにしても慌てているな。
【スカさんとグランツさんとはーちゃんがー!】
「はーちゃん...?ああ、今日来るって言っていた...。」
確か
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