暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
閑話4「人間の限界と人外」
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
士郎と、俺は少し談笑する。
 ...この人も相当できるな...。店の仕事で道場にはいなかったけど。

「ああ、だから桜さんはよく...。」

「よく冬姉をからかうと思ったらそういう...。」

 秋十君とマドカちゃんが何か言っているが、敢えて気にしないでおこう。

「...っと、仕事もあるから、僕はもう行くよ。それじゃあ、ゆっくりしてね。」

 翠屋は言うまでもなく繁盛している店なので、士郎さんはすぐに仕事に戻った。
 高町姉も店の手伝いをしており、なんだかお邪魔しているのが申し訳ない。

「....そういえば聞きたいんだが、なのはは学園でどう過ごしているんだ?」

「...?それは本人に聞けばいいんじゃないか?」

 別に仲が悪い訳でもないし、聞けば大体は教えてくれそうだが。

「他人から見た意見を聞きたいんだ。」

「あー、そういう事。でも、俺は同じクラスじゃないしな...。」

 そういう訳で、ユーリちゃんとマドカちゃんを見てみる。
 ...まだシュークリームを堪能してたか。

「んぐ...?なのは?んー、普通に友達とかいて楽しく過ごしてると思いますけど...。」

「なのはさん、コミュニケーション能力が高いですしね。」

 俺たちの会話は聞こえていたのか、二人は答えてくれる。

「....そうか。まぁ、楽しく過ごしているならいいか...。」

「妹さんの事、大事なんですね。」

 秋十君が安心している恭也にそういう。

「当たり前だ。妹だからな。」

「....シスコン。」

「ん?」

 ボソッと呟いただけなのに恭也は耳聡く反応した。
 やっぱりシスコンじゃないか。

「...聞き損ねていたんだが、なのはは御神流がISを使っている時は全力を出せないとか言っていたが...そちらでは同じような事はないのか?」

「同じような....まぁ、生身ならではの動きはしづらいな。幸い、俺や秋十君が扱う剣術の傾向はISにも適応できるけどな。」

「...ISではそちらが上か。」

 俺としては生身では御神流の方が技術が上なのが悔しいが。
 だって、いくら機能がよくても俺たちにとってISは“翼”でしかないしな。

「....ん?」

 ふと、ケータイが鳴っている事に気づく。
 恭也も出てもいいぞと頷いたので、遠慮なく出てみる。

「もしもし?」

【さー君!さー君!助けてー!】

「...どうしたんだ?」

 相手は束。周りにはばれないように一応社長として接するが。
 ...それにしても慌てているな。

【スカさんとグランツさんとはーちゃんがー!】

「はーちゃん...?ああ、今日来るって言っていた...。」

 確か
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ