歪んだ慕情
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傷つけるもの、自分の力を悪用しようとするものに抗う覚悟がある。故に、彼女は決意する。
「そのバトル……受けて立つわ。勝つよ、ルリ!」
残されたたった一つのモンスターボールから。マリルリを呼び出す。出てきたマリルリは自分の仲間たちが敵の手に渡っている状況を理解して、アルカ達を睨んだ。
「ああ……楽しみですよ。わたしに負けたあなたがどんな顔をするのか。ご両親のことを随分誇りに思っているみたいですから……自分が過ちを犯すことにさぞ罪悪感を覚えるのでしょうねえ」
「……私は負けない」
「でもその良心も、両親への思いも……すべてわたしの毒で、情で塗りつぶして、わたしのことしか考えられないように塗り替えてあげるのです。さあ、始めましょうか!」
自分には与えられなかった愛情を力で消し去り、我がものにしようとするアルカと、そんな思いを知ってか知らずか恐れてなお臆さず立ち向かうジェム。二人のバトルが今、始まる。
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