第一部:ゲート 開けり
カルデアの日常&第3偵察隊出陣せん!
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いという事だ。こうしてSAS隊員たちは、助産術から獣医術まで身に付け始めた。
どんなに単純に見えたとしても、東南アジアのジャングルやアフリカの砂漠では、こうした方法は有効だったのである。
ハーツ・アンド・マインズ (人心獲戦得作戦)の利点の一つは、これ等の活動を通じて友好的・協力的となった現地人から得られる情報だった。もちろん、現地人との生活では激怒させられる場面もあり、SAS隊員は忍耐と柔軟性を身に付ける必要もあった。現在SASを初めあらゆる特殊部隊や海外派遣部隊などでは、色々な戦場では人心獲戦得作戦を展開する事が通常方針となっている。他の手段では得難い「目と耳」による情報を入手することが可能であり、
その見返りは計り知れない。これを本家ほどでは無いが少しでもそれに近い行為を行う事を彼女を含め、第3偵察隊メンバーは自衛隊上層部から求められていた。
「君たち第三偵察隊は、この特地でとにかく様々な情報を入手し、「帝国」との戦闘や今後の自衛隊の活動に役立てるような何かしたの利益をもたらさなければならない。そのために責任は重大だが必ずやれるよ信じている。頼んだぞ」
『「はっ、了解しました!!」』
「我々も同じくその旨を本国から聞いておりますので、一応日本の為にも貢献するつもりです」
狭間中将の説明と激励に、責任感を感じた自衛官たちは勢いよく答える。同時にプライスがそう話して自衛隊と日本政府に貢献する意思を示す。その言葉を聞いて「頼むぞ」と狭間中将は答え、柳田は無言で頷いて当たり前だと言わんばかりの表情を浮かべた。
それを見た倉田や栗林は、嫌味そうな人だと初対面の彼にそのような第一印象を抱き、ソープやマカロフはいけ好かないインテリだと思った。一方でプライスや狭間はまだまだ甘い人間だと生暖かい目で彼を見ており、
彼らの間で彼の態度に対する温度差が生じていた。
そしてこの微妙になりそうな空気を一変するために、また本来の本題に入るために、狭間中将はいよいよ先ほどまで述べていた建前ではなく、本当の部隊”結成の目的について話し始めた。それは佐官クラス以上(少佐〜大佐)の自衛官しか知りえない情報で、柳田もこの時までほとんど知らされていなかった。
これに関係するのは伊丹、ローチ、ソープの3人であった。
彼らは銀座事件に巻き込まれた関係者という共通事項があり、それと関係しているとなると読者の皆さんには容易に想像できるだろう。一体どんな思惑や目的を秘めて、この部隊が結成されたのかが。
「伊丹二等陸尉、ゲイリー・ローチ・サンダーソン軍曹、そしてジョン・ソープ・マクタビッシュ大尉、君たち3人がどうして今呼ばれたのかが理解できるか?」
「はい、銀座事件
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