488部分:第六十八話 魔界の戦士達その六
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第六十八話 魔界の戦士達その六
「貴様等のその力、見せてみるのだ」
「よし、二言は許さん!」
「見せてやろう、我等の力!」
そう言うとだった。一気にアイオリアに殺到した。
「受けろレオ!」
「我等の槍を!」
その言葉通り槍を手に向かう。しかしここで。
アイオリアは構えた。そしてそれと共に右手を突き出した。
忽ちのうちにそこから凄まじい光が放たれ。彼は叫んだ。
「ライトニングボルト!」
「何っ、光が!」
「アイオリア様の右の拳から光が放たれたぞ!」
「あれは一体」
青銅の者達が思わず叫んだ。そしてその光が縦横にチェスのボードの如きラインを描くとだった。
その縦横の光がインプ達を貫き。吹き飛ばしたのであった。
「う、うわあああああーーーーーーーっ!!」
「何だこれは!」
叫ぶと共にその戦衣が粉々にされていく。そうして吹き飛ばされた後で地面に叩き付けられてしまった。
「こ、これが」
「レオの拳か」
「黄金聖闘士の拳なのか」
「その通りだ」
その彼等に対して答えるアイオリアだった。
「これこそがだ。このレオのアイオリアの技」
こう言ってからだった。
「ライトニングボルトだ」
「ライトニングボルト・・・・・・」
「それがその技の名前か」
「黄金聖闘士の拳は光」
黄金聖闘士の力の特徴の一つでもあることだ。
「光の速さで放たれるのだ」
「くっ、だからこそか」
「これだけの威力があるというのか」
「そうだ」
まさにその通りだと。述べるアイオリアだった。
「それを今ここで言っておこう」
「やはり手強いか、レオのアイオリア」
「その力、尋常なものではないな」
「確かに・・・・・・」
インプ達は今事切れようとする中で呻いていた。
「だが。我等の仇はだ」
「必ずリゲル様達が取って下さる」
こう言って呻きながらも穏やかな顔を見せているのだった。
「必ずだ」
「ではレオよ」
死の間際ながらその顔は。至って冷静な顔であった。
その顔で言う言葉だった。
「冥界で待っている」
「リゲル様の拳を受けて死ぬがいい」
「それを楽しみに見ていよう」
こう言ってだった。事切れていく。生き残っているインプ達は一人もいなかった。
「アイオリア様、これで」
「この地での初戦が終わりました」
「そうだな」
ダイダロスとダンテの言葉に頷くアイオリアだった。
「これでまずは、だな」
「はい、もう敵の気配はこの辺りにはありません」
「それでは」
「先を急ぐとしよう」
最後にアイオリアが告げ皆車に戻った。そうして再びオーストラリア大陸の中央部へと進んでいくのであった。先はまだ長いものであった。
第六十八話 完
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