第2話 〜偶然で不運な出会い〜
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たいな理由で驚いてるんだ俺は……驚いているのは別の問題だ)
「あの……大丈夫ですか?」
「……ああ……ところで、一体どういう用件が?」
ハヤテは気を取り直して少女に聞いた。
内心では『面倒事は御免』と思っているが、恐らく何かがあって話し掛けてくれたのだろう。ハヤテの表情を伺いながらおどおどしている少女に対して、彼は話くらいは聞いてあげようと思った。
「え〜っと……さっきお兄さんはそこの森に行こうとしてたよね?」
「……ああ」
「やっぱり!実はお願いがあるんです!!」
「……何だ?(……面倒事ではありませんように面倒事ではありませんように面倒事ry)」
「えっとですね……ボク達とパーティーを組んで一緒にクエストをやって欲しいんですけど……」
「(……面倒事じゃないか)」
「えっと……駄目ですか……?」
ハヤテの心の声が聞こえたのか、少女は沈んだ表情でそう言った。
それを見たハヤテは心なしか気まずい気持ちを覚えた。構図では、ハヤテが少女を泣かせた様な感じになっており、ハヤテは他のプレイヤー達が自分を冷たい目で睨んでいる様に感じた。『このままでは気まずい』そう思った瞬間、ハヤテは再び決意した。
「……い、いや……無理とは言ってな」
「ホントですか!?」
「えっと……(まずい、何とかして断らなければ……)」
ハヤテは打開策を練り始めた。
しかし、その考えは数秒で消え去った。何故なら相手の少女がハヤテに対して期待の眼差しを向けているからだ。他人であるハヤテにここまで食いついてくるという事は何か理由があるのだろう。そう思うと余計に断りにくくなり、ハヤテは渋々と逃げる事を諦めた。
「……分かった」
「……ホント!?」
「分かったと言った」
「……やったぁ!ありがとう!」
少女はそう言った後、ハヤテに頭を下げた。
『何もそこまでする必要は無いだろう』ハヤテはそう思うとすぐ少女に頭を上げるように言った。少女はすぐに頭を上げると、右手を動かしメニューを開いて操作し始めた。操作が終わると、ハヤテの目の前にメッセージが現れた。
[Yuukiからパーティに誘われています]
そのメッセージを見た後、ハヤテはすぐに○を押した。
すると、自分のHPの下に"二つの名前"が表示された。その内の一つは目の前にいる少女[ユウキ]のもの、もう一つは[Ran]と表示されている。
「……[Ran]?」
「……あ、そういえば紹介してなかったね。その人はボクの姉ちゃん、今連れてくるから待っててね!」
少女……ユウキはそう言うと広場へと走っていった。
ユウキのあまりにも
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