486部分:第六十八話 魔界の戦士達その四
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第六十八話 魔界の戦士達その四
「それでわかった」
「小宇宙だと」
「それでだというのか」
「そうだ」
また告げた。
「それでわかる。何もかもがだ」
「ふん、流石は黄金聖闘士ということか」
「聖域で最強の者達と言われる」
インプ達も彼のそうした力は認めることは認めた。
「しかしだ。それでもだ」
「我等とて狂闘士」
「それを忘れるな」
その力を知ってもだった。彼等の戦意は衰えてはいなかった。
「レオ、ここで貴様を倒す」
「そして他の聖闘士達もだ」
こう言ってそれぞれその手にしている三叉の槍を構えるのであった。
「全員ここで倒してやろう」
「リゲル様達の御手を煩わせるまでもない」
「アスモデウスか」
アイオリアはリゲルという名前を受けてまた述べた。
「またここで出て来るのか」
「そうだ、リゲル様は貴様達のその行く先におられる」
「それが何処かもうわかっているようだな」
「その通りだ。既にな」
今度は目を閉じて答えるアイオリアだった。
「それもまたわかっている」
「ならばだ」
「ここから先に行かせるわけにはいかない」
「尚更だ」
ジリ、と前に出て来ての言葉であった。
「いいな、覚悟するのだ」
「貴様等には悪いが死んでもらう」
「生憎だが」
彼等の言葉を受けてダンテが前に出た。当然ながら彼も聖衣を身に着けておりそのうえで両手には鉄球と鎖を持っているのである。完全に武装している。
「それは適うことはない」
「ケルベロスか」
「貴様が相手をするというのか」
「望みとあらばな」
こうは言うが最初からそのつもりなのは見て取れるものだった。
「そうするが」
「ならば話は早い」
「まずは貴様からだ」
インプ達も彼の言葉に応えてさらに前に出た。槍の先端が禍々しく輝く。
「串刺しにしてやろう」
「その全身をだ」
「それは貴様等にはできはしない」
ここでもこういったことを言うダンテであった。
「このダンテに対してはな」
「いや、ダンテ」
その彼に後ろから。今度はダイダロスが姿を現わしてきた。そのうえで彼に言ってきたのである。
「御前ばかりではない」
「貴様も戦うというのか」
「そうだ」
応えながら彼の横に出て来た。
「私もまた戦わせてもらおう。いいか」
「別に拒むつもりはない」
口元を微かに綻ばせての今の言葉だった。
「何もな」
「ではいいのだな」
「そうだ。では共に戦おう」
「うむ」
二人はそのつもりだった。そうしてインプ達と対峙する。しかしここでその二人に対してアイオリアが告げてきたのであった。
「待て」
「アイオリア様」
「どうされたのですか?」
「ここは俺に任せてくれ」
こう言ってきたのである。
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