第一章【SAO アインクラッド編】
第1話 〜デスゲームの始まり〜
[2/2]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
視界に入れると鋭い目で睨み付けた。
……その目は、ハヤテを獲物として捉えるものだった。
「グルルルル……」
「……肩慣らしには丁度いい……」
ハヤテはそう言い、片手剣を構えた。
ハヤテが戦闘体制を取ったからか、ルーウルフは一直線に走り出した。しばらく進んでいくと急に飛び上がり、そして鋭い牙をハヤテに向けて飛び掛かった。その行動をいち早く見切ったハヤテはルーウルフの攻撃を紙一重で避けた。
そして、片手剣ソードスキル【ソニックリープ】をすぐに繰り出した。
その攻撃がクリティカルヒットしたからなのか、命中した狼は喘ぎ声を上げながら宙に浮くと四散した。
「……呆気ないな」
ハヤテはそう呟くと剣を仕舞い、早々に歩き始めた。
――――――――――――――――――――――――
数分後、ハヤテは【ホルンカ】という村へとやって来た。
そこでは人気を全く感じる事は無かった…時間が既に夜中という事もあるが、まだプレイヤー達は辿り着いていないと彼は確信した。
「……さてと、今日は宿で一眠り……ん?」
宿を探していると、ハヤテはあるNPCに目をつけた。
そのNPCはいかにも普通の30代後半の女性に見えるが、他のNPCと違って大きな?マークが頭の上に付いていた。それを見たハヤテはしばらく見つめていると、ある答えに辿り着いた。
「……ああ、クエストか」
ハヤテはそう言うと、すぐに女性NPCの方へと近づいた。
そして話し掛けるとクエストが起動した。内容は『重病に掛かったNPCの娘の為に森の中にいる補食植物の胚珠を手に入れて持ってきて欲しい』というものだった。
内容を知ったハヤテは最初『面倒だな』と思い拒否しようとしたが、それはすぐに無くなった。
何故なら、彼はそのクエストの報酬に興味を持ったからだ。クエストの報酬は【アニールブレード】と呼ばれる特殊な片手剣が貰えるらしい。
「……分かった。受けよう」
「あ、ありがとうございます剣士様!」
ハヤテがクエストを受けると、女性NPCはそう言って彼に頭を下げた。
といっても今日はもう真っ暗な夜中。ハヤテは宿で一眠りした後、明日にクエストを進めると決めた。そう決めると、彼はすぐに宿を探し…見つけた。
その宿は木造の一軒家…のように見えたが、内装の広さはまさしく宿というものだった。
ハヤテはすぐに宿に入ると、カウンターの様な場所にいる宿の主人に話し掛け、宿代10コルを払った。そして部屋の鍵を貰うと、彼はすぐにベッドの中に入った。
「……明日……頑張るか……」
そう呟いた後、彼は数分で眠ったのだった。
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ