暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
[1/12]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 さて、イッセーは部長たちが回収してくれたな。
 これで──。

「あなたも早く逃げてください!」

 シスターが逃げるように促してくるが、あいにく、そういうわけにはいかないんだよな。

「残・念。てめぇは逃がさねぇよ!」

 回復した神父が光の剣と拳銃を構えながら言う。
 どこかイライラしてるように見えるが、獲物が逃げたことにイラついているのか?

「やれやれ。来てみれば、すでにもう悪魔共がいないではないか?」
「何々ぃ? 無駄足ぃ?」
「いや、一人いるな」

 そこへ、三人の堕天使が現れた。
 一人は、以前相対した帽子をかぶり、スーツを着た男性、ドーナシーク。
 一人は、長い黒髪のスーツを着た女性。千秋が言っていた奴だな。たしか、名前はカラワーナだと言っていたな。
 最後は、金髪のゴシック調の服を着た少女。こっちは知らないな。
 ・・・・・・天野夕麻はいないか。

「また会ったな?」
「フン。あのときの借り、耳を揃えて返してやろう」

 ドーナシークが以前ほどの油断のない雰囲気をまとっていた。だが、やはり、どこか慢心をしているように感じられた。

「私も貴様の妹には借りがあるのでな。貴様の首でも贈ってやるとするか」
「さっさと、殺っちゃおうよ」

 それは、他の二人も同じだった。

「へっ、バカな奴だぜ。クソ悪魔共をエサにしてれば、逃げられただろうによぉ」

 神父も神父で、完全に油断してるな。
 ま、そのほうが都合がいいけどな。
 俺は雷刃(ライトニングスラッシュ)を鞘に収める。

「なんだ? 諦めたのか?」
「それとも、命乞いでもするぅ?」

 俺は──。

「「「「──ッ!?」」」」

 堕天使三人と神父に向けて、バーストファングを投擲する!

「しゃらくせぇ!」
「こんなもん!」
「フン!」

 女堕天使二人と神父はそれぞれ光の槍や剣でバーストファングを弾こうとする。

「バカ者! 避けろ!」

 バーストファングの仕組みを知っていたドーナシークだけは慌てて叫ぶ。

 ドォォンッ!

「「「「っ!?」」」」

 だが、すでに遅く、ドーナシーク以外の三人はバーストファングの爆発に巻き込まれる。
 そして、部屋中に爆煙が充満する。
 俺は爆煙に紛れて、ある行動に移す。

「あんの野郎、なめたマネしやがって!」

 神父は吐き捨てるように言い、俺のことを探し出す。

「おっ、見つけた──て、なっ!?」
「何っ!?」
「「っ!?」」

 煙が晴れ、俺の姿を捉えた神父と堕天使たちの表情が驚愕に染まる。
 なぜなら──。

「貴様ッ! アーシア・アルジェントを!?」

 俺がシスターの喉元に|雷刃《ライ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ