第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
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さて、イッセーは部長たちが回収してくれたな。
これで──。
「あなたも早く逃げてください!」
シスターが逃げるように促してくるが、あいにく、そういうわけにはいかないんだよな。
「残・念。てめぇは逃がさねぇよ!」
回復した神父が光の剣と拳銃を構えながら言う。
どこかイライラしてるように見えるが、獲物が逃げたことにイラついているのか?
「やれやれ。来てみれば、すでにもう悪魔共がいないではないか?」
「何々ぃ? 無駄足ぃ?」
「いや、一人いるな」
そこへ、三人の堕天使が現れた。
一人は、以前相対した帽子をかぶり、スーツを着た男性、ドーナシーク。
一人は、長い黒髪のスーツを着た女性。千秋が言っていた奴だな。たしか、名前はカラワーナだと言っていたな。
最後は、金髪のゴシック調の服を着た少女。こっちは知らないな。
・・・・・・天野夕麻はいないか。
「また会ったな?」
「フン。あのときの借り、耳を揃えて返してやろう」
ドーナシークが以前ほどの油断のない雰囲気をまとっていた。だが、やはり、どこか慢心をしているように感じられた。
「私も貴様の妹には借りがあるのでな。貴様の首でも贈ってやるとするか」
「さっさと、殺っちゃおうよ」
それは、他の二人も同じだった。
「へっ、バカな奴だぜ。クソ悪魔共をエサにしてれば、逃げられただろうによぉ」
神父も神父で、完全に油断してるな。
ま、そのほうが都合がいいけどな。
俺は雷刃を鞘に収める。
「なんだ? 諦めたのか?」
「それとも、命乞いでもするぅ?」
俺は──。
「「「「──ッ!?」」」」
堕天使三人と神父に向けて、バーストファングを投擲する!
「しゃらくせぇ!」
「こんなもん!」
「フン!」
女堕天使二人と神父はそれぞれ光の槍や剣でバーストファングを弾こうとする。
「バカ者! 避けろ!」
バーストファングの仕組みを知っていたドーナシークだけは慌てて叫ぶ。
ドォォンッ!
「「「「っ!?」」」」
だが、すでに遅く、ドーナシーク以外の三人はバーストファングの爆発に巻き込まれる。
そして、部屋中に爆煙が充満する。
俺は爆煙に紛れて、ある行動に移す。
「あんの野郎、なめたマネしやがって!」
神父は吐き捨てるように言い、俺のことを探し出す。
「おっ、見つけた──て、なっ!?」
「何っ!?」
「「っ!?」」
煙が晴れ、俺の姿を捉えた神父と堕天使たちの表情が驚愕に染まる。
なぜなら──。
「貴様ッ! アーシア・アルジェントを!?」
俺がシスターの喉元に|雷刃《ライ
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