第1章
旧校舎のディアボロス
第9話 友達、できました!
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を見ると、この傷が疼いて仕方がないわ・・・・・・っ!」
天野夕麻は忌々しそうに俺が付けた傷を撫でながら言う。
「いますぐ、この傷のお礼をしたいところだけど、いまはアーシアのほうが最優先よ」
天野夕麻は他の堕天使たちのほうを向いて言う。
「あなたたち、こんなガキ放っておいて、アーシアを捜すわよ。おそらく、この子の目的は私たちを引き付けて、アーシアが逃げる時間を稼ぐことよ。相手にしてたら、アーシアがどんどん見つけ難くなるわ。アーシアがいなくちゃ、計画も何もないわ」
「「「ハッ!」」」
堕天使たちは天野夕麻に言われた通り、アーシアを探しに行こうとする。
「行かせるか!」
行かせまいと、堕天使たちに仕掛けようとした瞬間──。
「──ッ!?」
天野夕麻が民家に向けて光の槍を投げつけたのだ!
「クソッ!」
俺はすぐさま、その場から飛び上がって、光の槍を弾く。
だが、天野夕麻や堕天使たちの姿はもうなかった。
「チッ」
天野夕麻・・・・・・イッセーの借りを返したかったが・・・・・・まぁいい。それはまたの機会か。
とりあえず、連中はアーシアが逃げ出したと勘違いしてくれた。これで時間を稼げる。
あとは、その間にアーシアをどうするかを考えないとな。
「ひとまず、イッセーや部長たちに俺の無事を知らせるか」
―○●○―
「大丈夫ですか?」
「は、はい・・・・・・」
朱乃さんがフリードによってつけられた傷に包帯を巻いてくれる。
ちなみに、傷を治療する際、部長に裸で抱きつかれるというステキなイベントがあった!
「完治には少し時間がかかりそうですわ」
「あの『はぐれ悪魔祓い』が使った光の力が相当濃いのよ」
「はぐれって、悪魔だけじゃないんですか?」
「教会から追放されて、堕天使の下僕に身を堕とす者も多いんだ」
ちょっと待てよ!
「じゃあ、アーシアもその『はぐれ悪魔祓い』だって言うのかよ!」
木場は何も言わなかった。
「どうであろうと、あなたは悪魔。彼女は堕天使の下僕。これは事実なのよ」
「・・・・・・部長・・・・・・」
「それよりも明日夏のことよ」
そうだ! 明日夏は部長の眷属じゃないために、俺たちと一緒に魔方陣によるジャンプができなかった。
明日夏は自力で逃げれるって言ってたけど・・・・・・。
そんな中、俺のケータイの着信音が鳴る。見てみると──。
「──明日夏ッ!」
かけてきたのは、明日夏だった。
「おい、明日夏! 無事なのか!?」
『・・・・・・デカい声で話しかけるな』
「だって、おまえ、大丈夫なのか!?」
『大丈夫じゃな
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