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テキはトモダチ
22. 遊びに来た理由 〜電〜
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り、相変わらず水の中で抱き合ってる私と集積地さんにとことこ歩いて近づいてきた。ゆらゆらされなくてよかった。司令官さんがゆらゆらしてると、それだけでなんだか恐ろしい……

「お前さんたちは水に濡れたし、先にお風呂入っておいで」
「了解した!」「はいなのです!」
「じゃあ深海棲艦ご一行さま、間宮にご案内しましょっか。ついてきてねー」
「「うぉぉおおおおお!!!」」

 司令官さんの言葉を受け、深海棲艦さんたちに地響きのような歓声が巻き起こった。約一名、天龍さんの方から『コワイカー!!!』という叫びが聞こえてたけど……子鬼さん、何も怖くないのです。

「よっこいしょ……」

 集積地さんが先に陸に上がり……

「ほら、イナズマ」

 笑顔で私に手を差し出してくれた。なんだかうずうずする……私は集積地さんの親切心の塊ともいえる彼女の右手を掴んだ。

「またこっちに来るのですっ!!」
「こらっ……やめ……ひっぱら……うおッ!?」

 やってしまった……私は彼女を裏切ってしまった。彼女の右手をつい思いっきり引っ張って、彼女を再び海の中に引きずり込んでしまった。演習場の海面に頭からつっこみ盛大な水しぶきを上げて、集積地さんは再び私のそばに戻ってきた。

「ごはッ!? ごはぁあッ!? い、イナズマ……ッ!?」
「電を待たせた罰なのです!」
「何が罰だッ! 鼻に水が入ったじゃないか! 痛い……ッ」
「んふふー。ならばもう電のそばから離れなければいいのですー……よっこいしょ」

 鼻の中の痛みと戦う集積地さんはほおっておいて、今度は私が陸に上がった。そして未だ鼻の痛みに悶絶している集積地さんに手を差し伸べた。

「ほら集積地さん。電の手を取るのです」
「イタタタタ……ったく」

 びしょ濡れで涙目になってるかどうかもさっぱり分からない集積地さんは私の手を取った途端……

「……ニヤリ」
「!?」
「『電のそばから離れなければいいのです』と言ったなイナズマ?」
「……まさかっ!?」
「お前こそまたこっちに来いッ!!」

 集積地さんは、私の信頼を裏切った。集積地さんは私の右手首をつかむと渾身の力で私を引っ張りこみ……

「や、やめ……集積地さん……うぎぎぎぎ!?」
「むはははははは!!! 艦娘を自分のもとに引き寄せてこその深海棲艦だッ!! 心配させられた時の私の気持ちを思い知れイナズマッ!!!」

 そのせいで私は演習場の海面に頭からつっこんだ。盛大な水しぶきを上げて、私は再び友達の元に戻ってきた。やられた……まさか反撃されるとは……でも。

「ごはッ!? 集積地さん……ごはっ……鼻に……水がはいったのです……!!」
「私の苦しみを思い知るがいいーぐふふふふ……」
「おーい。おまえた
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