第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#24
METEOR STORMV 〜Another Heaven〜
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んだ。
不思議と心が安らぐと同時に、強く締め付けられた。
真実の自分は、幼い頃からずっと、
たった独りで泣いていたのだった。
双眸に焼き付く、紅蓮の岩塊。
差し迫る、終局の時。
でも、やはり。
「……」
大きな影が、視界を覆い尽くした。
青い瞳、銀色の髪、 “アイツ” とは似ても似つかない、
滑稽にも視える必死の形相。
それでも、その “騎士” は来てくれた。
自分が窮地の時、参じてくれた。
ソレがもう、当たり前と想えるほどに。
「ぐ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉ――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!」
全身を苛む苦痛、しかし如何なる試練にも屈しない咆哮を騎士は挙げた。
遠間に、虚ろな能面ながらも驚きの色を示すスタンド。
先の先を撃たれ劣勢に陥っていた状況を、そのまま逆に利用する機転。
ワザと殴られその勢いを利用し、無警戒のまま
ヴィルヘルミナの方へと高速でフッ飛ばされた。
そして、先刻までの情報を具 に総合して生み出した術、
少女が脱ぎ捨てた上着を滞空中にスタンドの剣先で引っかけて調達し、
ソレを背に纏ってヴィルヘルミナに覆い被さった。
「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!! があああああああああああああぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」
淑女の目下数十pの至近距離で、
岩盤にチェーンソーを接触させたような火花が飛び散り、血煙が舞う。
「本体」 の身につけていた着衣故に、
そのスタンド法則に拠って直撃してはいるが
威力は大幅に削減され貫通には至らないようだ。
その躯を張った、命すら賭けた男の選択に、
少女、淑女共に言葉もない。
幾ら 「理屈」 で解っているとはいえ、
脱ぎ去った相手の衣服がスタンド効果を無くす、
“その絶対の根拠などどこにも無いのだから”
「プラネット・ウェイブス!! 何ヤってるの!!
隕石でも拳でもいいからとっととこの男を殺しなさい!!
アタシは今からこの女の首をへし折るからッッ!!」
主の命令は絶対、能面の如きスタンドは
隕石は時間がかかると判断したのか
直接打撃でポルナレフを仕留めるべく床を蹴る。
しかし。
「おっとッッ!!」
それは既に読んでいたポルナレフが両腕を広げたスタンドを操作し、
サーベルの剣針を超高速で射出する。
攻撃体勢のみを執っていた相手方のスタンドは、
回避も防御も間に合わず木偶のようにその剣針を大腿に喰らい
中間距離に縫い止められた。
「あ、ぐぅ!!」
法則により少女の躰にも同
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