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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#24
METEOR STORMV 〜Another Heaven〜
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的に不利な状態だったため
即座に防御体勢へと移行しなければならなかったが、
二人分の体重をその華奢な()でモロに被ったため
生理的に吐き出される呼気を留める事は如何に歴戦の淑女と雖も不可能。
 その一瞬の(まにま) に少女はスニーカーの爪先で罅割れたフロアを踏み切り、
躰を反転させながら淑女の背後へと即座に位 置(ポジション)を移行、
柔らかな大腿部が生身の両 腋(りょうわき)から高速で入り込んでガッキリと交差、
細い首筋に絡んだ裸締めは辛うじて左腕を挟みガードしたが
完璧に()まっていなくとも淑女の躰は完全に大地へと縫い止められた。
「あぁ! くぅっ!」
 喘ぐように漏れる苦悶、
肘、肩、首と三点が連結して極まっている為
藻掻けば藻掻くほど関節が軋み骨格が悲鳴を上げる。
 ミュールで床を擦り懸命に躰を(ひね)っても拘束は外れない、
耳元で感じる吐息とは裏腹に
半身をもがれるような苦悶が間断なく頭蓋を搾った。
「完全に 『LOCK(ロック)』 したわ! 
残念だけどコレでGAME OVER(オ ワ リ)ねッ!
ラヴァーズのお姉さん!」
 顔は見えないが嗜虐的な熱に浮かされた声で、
誰よりも近くで少女が告げる。
 まるで、抵抗できない、殆ど、微動だにも出来ない。
 両脚は踵で膝蓋骨(しつがいこつ)ごと床に押し付けられ、
左腕は頭の上で逆くの字に折り曲げられているため意味を成さない。
 残る、は。
「はあぁッ!」
 だらりと下がった拳を固め、気配のみで巻撃を繰り出すが、
「おっと」
余裕満面の少女が手首を一捻り、途端に灼けた鉄棒が
皮膚を突き破って後方へと貫通したような激痛が左肩を劈く。
「あぁ! うぅ!! ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」
 惨苦と甘美が入り交じったように聴こえる、淑女の悲愴。
 小刻みに震える右手が力無く地に落ちる。
「あらあら、可哀想に。大人しくしないで暴れようとするから」
 レンズ越しに眼を細め、子供をあやすように少女は優しく告げる。
「コレはね、 『デッド・ロック』 って言って、
元は手に負えない囚人や異常者を屈服させるために使う技術(ワザ)なの。
一見右手が自由に見えるけど、こーやって左関節を捻れば痛みで右肩も死ぬって寸法よ。
捻る動作が回避にも直結してるから無理に当てようとしても届かないしね。
どう? アタシの言うことが解ったらもう 『覚悟』 を決めて大人しくしなさい。
『覚悟は幸福』 よ? フフフ……」
 ちなみに、この拘束術には一つだけ弱点があり、
ソレは両手が塞がって無防備になっている
下半身の 「急所」 を握り潰すコトなのだが、
その相手が少女では全く意味を成さない
(ヴィルヘルミナが実行す
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