ガンダムW
1520話
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内する場所の事はくれぐれも……」
口外無用だと告げる男に、ハワードは特に表情を変えた様子も見せずに頷きを返す。
この辺、やっぱり裏組織に関係があってもおかしくないよな。
いや、ロームフェラ財団でMSを開発していたんだと考えれば、もう裏組織には嵌まっていると考えてもいいのか。
ともあれ、そんな具合で話は決まり、俺とハワードとマフィアの男はそのまま黒塗りの高級車に乗って移動を開始する。
……正直、この車はかなりの高級車で乗り心地も決して悪い訳ではないのだが……それでもやっぱり移動時間が無駄に感じてしまう。
そもそも普通の車よりも大きいので、道路を走る時にも色々と気を使う必要がある。
運転手はその辺を特に感じさせないのだが、それは純粋に運転技術が高いからだろう。
もしかしたら、MSの操縦をさせてみても上手いのかもしれないな。
ともあれ、影のゲートの移動に慣れた俺にとっては、どうしてもこの移動方法は時間が掛かり過ぎるような気がする。
いや、影のゲートでなくても俺の走る速度と比べても遅いのだから、当然だろう。
「ふむ、どうしたのじゃ? あまり面白くなさそうじゃが」
さすが高級車と言うべきか、座席の近くにあった冷蔵庫から何かの飲み物を取り出して飲んでいるハワードが、不思議そうに尋ねてくる。
だが、まさかここで実はさっさと魔法で移動したいんですなんて言える筈もなく、俺に出来るのはただ誤魔化す事だけだ。
「何、俺の事を心配してないかとな」
「……ほう。これから行く場所には、お主以外にもいるのか?」
「そうなんですよ。アクセルさんと一緒に、とびきりの美女が2人。羨ましいことです」
マフィアの男が、そう話に割り込んでくる。
冗談っぽく言ってはいるが、実際にその言葉通りの感情を抱いているのも理解出来る。
……まぁ、凛と綾子の美貌を考えれば当然だろうが。
そんな訳で、凛と綾子についての当たり障りのない話をしながら、俺達は連合軍の元基地へと向かうのだった。
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