第18話 武神と軍神
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、アステリオスと聞いた時戦々恐々としたが逆に肝が据わったのだ。
その為、エジソンが質問として聞くのが代わりとしてのそれに過ぎなかった。
「それは当然自分の魂魄のエネルギーと標的の少女達でしょう。前者については我々も知らない何かしらの方法で、現界維持を保てる術式を使っているのでしょうが」
「そうだとしてもこの少女の苦痛は尋常では無いのでは?到底ただの一般人だった少女が決断できるものでは無いように思えるがね?」
「それを彼女から“先生”と呼ばれており、シーマから報告に上がったもう1体のサーヴァントが誑かしたか何かしたんだろう。恐らく復讐心を餌に・・・」
「ド外道めっ・・・!!」
「下種がっ・・・!!」
矢張り露骨に顔を顰めて怒りに打ち震えるのは士郎とシーマの2人だ。
衛宮士郎とシーマであるならば当然の反応と言えた。
「そ奴は矢張り、街全体が眠った夜に士郎とやりあったキャスターと思しきサーヴァントの仲間と思うか?」
「推測でしかありませんがそうなのでしょう。そして問題は彼らの目的です。彼らが何を目的としてこの町に来ているのか、今のところ推測も立てられませんので。――――まさか本当に少女の復讐の支援が目的とは思えませんしね」
「ふむ。それで奴らの拠点は何所にあるか掴めたか?」
「申し訳ないのですが、それはまだです」
いったい彼らは今どこに居るのか、それさえ知ることが出来れば仕掛けようもある所なのだがと言うのがほぼ全員の共通認識だった。
「ところで百代の容態は如何なんですか?瞬間回復できずにボロボロだったそうですが・・・」
「安心せい。いざ百代が暴走した時に封じ込める極技に龍封穴と言うのがあるんじゃが、それを解く時の技の応用で何とかなったわい」
「そうですか・・・」
士郎は龍封穴について特に聞こうとしなかった。川神院の事情を察したまでだ。
そして鉄心は士郎に説明し終えてからも、胸中は困惑で埋まっていた。
(応用などと説明したが、効果だけなら間違いなく百代に掛けられていた技は龍封穴そのもの。じゃが龍封穴は、儂等川神一族や歴代の師範代クラス以上の者達しか知られていない程の秘中の秘。それを何故軍神は使えたんじゃ?)
その理由の真実は恐らく仮面の奥に隠されていると思うと、不気味過ぎて仕方なく思えるのだった。
−Interlude−
ほぼ同時刻。
モロは丸一日かけてヒカルを探していたが、結局手がかり一つ掴めずの帰宅途中だった。
「天谷さん・・・何所に行ったんだろう」
もう正直自分1人の力じゃ限界もあるし、彼女の病状も考えれば一刻を争う。
「・・・決めた。こんな時間だけど|風間ファミリー《
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