第18話 武神と軍神
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た!)
「川神流、人間爆弾っ!!」
挑発する前に仕込んでいた全身に張り巡らせた気を暴発させ、て自分もろとも超近距離にいる相手にダメージを与える諸刃の剣を放った。
だが百代には瞬間回復が二八回まで使えるので、その内の一度目を使えば済む事。
そうして即瞬間回復しようとした時に、煙の中から現れた左手が百代の首を掴んだ。
『自爆ご苦労』
「なっ!?無き、ぐぁああああ!!?」
無傷どころかマントまで燃えずに現れたラミーに驚く暇も無く、浴びせられた紫色の電撃を全身に巡らせられるようにダメージを受ける。
『フン』
「がはっ!」
まるでボロ雑巾のように地面に向けて投げ捨てられる百代だが、直に立ち上がろうとすると同時に瞬間回復を掛けようとするも発動しなかった。
「なっ、何でぐはっ!?」
また驚く暇も与えられず、上から着地したラミーの片足が百代の背中目掛けて叩き付けられたのである。
「ぉ、前っ!」
『まだ睨み付ける元気があるとはな。そのタフさだけは認めてやるが、それだけ、だっ』
「ぐぁああああああああああ!!!」
今度は足から百代に紫電を流す。
瞬間回復していないでボロ雑巾状態の百代は、相当な激痛に意識を手放しかける。
だがそこへ、士郎の呼んだ援軍が漸く到着した。
「石蕗流、閃っ!」
『おっと』
和成がラミーの前に突然現れて、一文字切りをするも避けられる。
不意打ちのお返しにと拳を叩き込もうとするが、その瞬間に体が動かなくなる。
(これは結界。体を包んで身動きさせずらくしたか)
「石蕗流、貫!」
このタイミングを判っていたように、和成は刺突で結界ごとラミーを突き放つ。
おかげでラミーは軽く吹き飛んでいったが、当然のようにきれいに着地する。
「大丈夫か?百代嬢ちゃん!」
「よ、しお・・・かさん・・・?」
「俺を認識できてるな?よし、逃げるぞ――――って、逃がしてくれるわけ無ぇか」
ぼろぼろの百代をお姫様抱っこ状態で担ぐ利信は、自分達を俯瞰するように見ているラミーを睨む。
だが驚く事に、ラミーの言葉は利信の考えとは真逆だった。
『構わんぞ?』
「「何!?」」
『時間も稼いだ。やりたい事もやれた。私としてはもう十分、そこの身の程知らずのボロ雑巾を見逃してもいい結果だと言ったんだ。が、その前に・・・』
人差し指から僅かな紫電を百代に当てる。
「がっ!?」
「てめっ!」
『別に止めを刺したわけじゃない。まあ、信じるか否かは任せるが』
言いたい事は言い終えた様で、利信と和成の殺意の籠った眼光を黙殺した上で背を向ける。
『ああ、それと。そこのボロ雑巾のため
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