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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
人形-マリオネット-part4/復活のファウスト
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「何をするんだ!」
「時間を、俺に時間をくれ!ハルナを説得する!だから…」
「馬鹿を言うな!君は自分のやっていることを理解してるのか!?説得だと!?彼女はもう君の知る彼女じゃないんだと、何度言えばわかるんだ!」
バトルナイザーを握っている右腕からサイトを振り解こうと、乱暴に腕を振り回すが、サイトはジュリオの腕から離れようとしない。

自分たちを使役する主が、味方であるはずのサイトによって邪魔されたことで、ゴモラとリトラの動きが止まる。その隙をついて、ファウストは反撃に転じる。
「ヌゥゥゥ!!」
自分に体当たりしてきたゴモラに、ファウストはゴモラの首周りを沸き下に挟みこんで取り押さえると、その頭に向けて拳を乱暴に叩きつける。頭を殴られたゴモラはファウストを振り払おうと、首周りを大きく振り回し始める。
「フン!」
ファウストは怯まずに取り押さえたままゴモラに頭上からのチョップを叩き込んで悶絶させると、上空のリトラに向けてダークフェザーを連射した。
リトラは最初こそ避けていたものの、ついに翼を被弾し、墜落してしまう。
「ピイィ…」

「リトラ…!く!お前のせいで!」
「うあ…!」
ジュリオは顔を歪め、リトラの痛みを与えんとばかりにサイトの腹に膝蹴りを打ち付けて怯ませる。
バトルナイザーを掲げると、戦闘不能となったリトラは光のカードとなってジュリオのバトルナイザーに戻された。
「ゴモラ!リトラの仇を討て!」
遂に彼も頭に血が昇ったらしく、ファウストを倒すようゴモラに命令した。ゴモラも仲間をやられて激高し、ファウストに向けて角を向けると、角を中心に膨大なエネルギーをためていく。
対するファウストも、ゴモラが最強技を繰り出すと見て、自身の両拳に黒い稲妻をほとばしらせていく。
「〈超振動波〉だ!」
ジュリオが必殺技の発動を宣言したその瞬間、サイトは目を見開きながら立ち上がり、駆け出した。
「や、止めろおぉぉ!!」
彼はジュリオに飛びつき、衝動に駆られたように殴りつけていた。
「お、オイ相棒!」
デルフの引き止めるような声も届かなかった。
「ぐふ…」
「止めろ!止めろ!止めろおおお!!」
苦痛に顔を歪めるジュリオのことなど構わず、サイトはジュリオを殴り続けた。見た目以上に鍛えられた攻撃にジュリオは道に敷き詰められたレンガの上に蹲った。それを無視し、サイトはウルトラゼロアイを取り出して目に装着し、ウルトラマンゼロへと変身した。
「デュワ!」

しかしこのときのサイトは愚か、ゼロでさえサイトの頭に血が上ったのが伝染したのかきづいていないことがあった。

次第に、二人の思考が互いのそれと全く同じに染まり始めていたことに…。



「サイト!サイトーー!!」
「サイト君!」
一方、街の別の地区でルイ
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