暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
人形-マリオネット-part4/復活のファウスト
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、ハルナに術をかけた術者を探そうとするサイトを、ジュリオはすぐに引き留める。
「けど、このまま放っておいたらハルナが!」
さらに町を破壊することになる。今もこうして、周囲はファウストとゴモラの戦いから逃げようと、たくさんの街の人たちが逃げ惑っている。だがムサシの言う通り、こんな雪崩れるような人混みの中から術者を探すなんて無理がありすぎる。
「サイト君、覚悟を決めた方がいい。彼女はもう君の知る彼女じゃないんだ」
ジュリオがサイトにそう言ったとき、ゴモラに続きもう一体の怪獣リトラがゴモラを援護すべく、上空からファウストに向けて火炎弾を放ち続ける。その連続援護射撃にファウストは、ちょうどゴモラと組強いていた手が緩み、火炎弾のダメージに続いてゴモラの者繰り上げを食らう。
「ジュリオ、待ってくれ!ファウストはハルナなんだぞ!」
サイトはゴモラたちにやめさせるようジュリオに頼むが、対するジュリオは目を細めた。
「君は仲間より、倒すべき敵をかばうのかい?」
「敵なんかじゃない!あの子は俺のクラスメートの女の子だ!」
「いい加減にしたらどうだい。君がそうやって躊躇うから街はさらに、黒い巨人とゴモラの戦いでさらに壊れていくんだ。今、君が変身して僕と共に戦えば、確実にファウストを倒せる。その分街の被害を抑えられるんだよ?」
「ッ!」
『確かにこいつの言っていること自体は…』
言っていることは間違いではない。だが、ジュリオの言動はサイト…そしてゼロにとって、ある意味で人質とも言えるハルナの命を軽視しているような言い方に聞こえる。
サイトは自分の中で灼熱のごとき感情が高ぶるのを感じた。こいつは問答無用で、ファウストとしてハルナを殺すつもりなのだ。まだ助けられないとはっきりわかったわけではないのに。
「迷うことなんてないはずだ。ここで君が腐れば腐るほど、君の大切なクラスメートのせいでたくさんの人たちが殺されることになる。それでも君は戦おうともしないで、駄々っ子のようにやめろの一言だなんて情けないぞ」
「…」『…サイト…』
サイトに戦うことを促すジュリオだが、ハルナと戦うことを頑なに拒むサイト。彼が熱くなり始めているのをゼロは感じた。しかし、ジュリオの言い分にも間違いではないと考える一方で、どうしてもハルナを見捨てるような考えには賛同できなかった。
「…はあ、もういい。君にはがっかりだ。成すべき選択を選ばないとは。なら本気を出して止めを刺そうか。ゴモラ、リトラ。やれ!」
サイトに失望し、ジュリオはゴモラたちに向けて止めを刺すよう命令を下した。同時に、ゴモラとリトラの体から一瞬暑い熱気のようなオーラが走る。まずい!サイトはいてもたっていられなくなった。
「ジュリオオオ!」
彼はバトルナイザーを掲げ、怪獣たちに命令するジュリオの背後から、彼の腕を掴む
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