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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
人形-マリオネット-part4/復活のファウスト
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た方がいいと警告するが、アンリエッタはてこでも折れる様子はなかった。
「臆病な女王では他の者たちに示しが付きません。
それよりも、あなた方も地上に出てサイトさんを探しに行ってください」
「サイト…!」
そうだ、サイトは今ハルナを探しに行っている頃だ。万が一待ちに出向いていたりしたら、ファウストの餌食にされてしまう危険性が高い。サイトの名を聞いてルイズはすぐに彼を助けに向かわねばと思った。だが…アンリエッタのことも心配だ。彼女がサイトを探しに行くように命じたとはいえ、ファウストに対抗できるだけの力を持つ誰かがいないことには…。
「ここは僕の怪獣で食い止めさせる」
いや、この男がいた。怪獣を使役できるロマリアの若き神官、ジュリオだ。
「ジュリオ…!」
ジュリオは窓を開けると、懐から取り出したネオバトルナイザーを掲げる。
「ゴモラ、行け!」

【バトルナイザー、モンスロード!】

金色のカードがリードされて外へ射出、地上に降り立つと同時に、『古代怪獣ゴモラ』の姿となる。
「キシャアアアアアアア!!!」
獣の方向を揚げるゴモラの出現に、ファウストは振り向く。ファウストに向けて、ゴモラは突進した。
今のうちに…そう呟きながらジュリオはさらにもう一体の怪獣『原始怪鳥リトラ』を召喚する。その背に自分も乗ると、城の中にいるルイズたちにも手招きしてくる。
「さあ、リトラの背においで。サイト君ならさっき街の方へ向かったのを見かけた。こっちから行った方が早い」
「サイト、やっぱり街の方にいるのね?」
ならば善は急げ、だ。ルイズは迷わずリトラの背に飛び乗る。
「る、ルイズ!危ないよ!」
「無茶だ!あの黒い巨人が待ちにいる中、彼を探すだなんて!」
マリコルヌやレイナールがやめた方がいいと忠告を入れるが、ルイズは嫌よ!と叫んだ。
「使い魔を見捨てるようなメイジなんて…メイジ失格よ!」
迷わず豪語するルイズに続き、アンリエッタも二人に向けて告げる。
「彼の持つ怪獣関連の知識と力は失ってはこの世界における大損失に値します。探さなければなりません」
サイトには、ルイズの使い魔やウルトラマン(これはルイズでさえ知らないが)としての力だけではない。地球という、怪獣や異星人の脅威にさらされてきた世界出身であるが故の知識を多く蓄えている。失ってはアンリエッタの言うとおり大きすぎる損失でもある。ルイズに続き女王からも言われ、反対することができなくなった。
「何を迷っているんだ二人とも!我らが戦友であるサイトを見捨てるなど、グラモン家の…貴族としての名が廃る!」
ギーシュも堂々と杖を掲げながらリトラの背に飛び乗った。
「僕も行くよ。サイト君が心配だ」
さらにムサシも、さも当然のごとくリトラの背に乗った。
「二人はいいのかい?」
ジュリオはま
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