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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第72話:絵の価値は買う側が決めるべきじゃね?
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も」
あぁどうしよう。
凄
(
すげ
)
ー楽しくなってきた。生徒達が俺とリュカさんの冗談合戦を楽しそうに見ているよ。
「私も陛下の愛人選考会だと思ってたー?」
「そうだよな、エウカリス。だから序手でに俺の愛人も選ぼうと思ってたんだよ。なるかエウカリス……俺の愛人に?」
「誰がお前の愛人になんてなるか!」
「グランバニア王国の宰相閣下の愛人だぞぅ」
「黙れ平宰相!」
「何だよ『平宰相』って!? 新しい言葉だな」
「閣下ぁ、俺は平宰相の愛人でも良いっすよ」
俺とエウカリスの遣り取りが白熱してきた所で、男子生徒の数人から馬鹿丸出しの発言が飛び込む。
「何だお前ぇ〜、ソッチの趣味があったのか?」
そして当然の如く、同級生からのツッコミ。
「ねーけど楽した人生歩めるのなら、ソッチの趣味に目覚めるね!」
「バカヤロー! 俺の愛人が楽な訳ねーだろ! ちょー扱き使ってやる……ってゆーか、愛人になるのなら、まず玉取れ! 竿もな!」
「え、ダメっす! そんな事したら俺の彼女が悲しむっす!」
「はぁ? 彼女って右手か? それとも左利きかお前は?」
ゲラゲラ笑って男子学生を指差すと、リュカさんが俺だけに聞こえる小声で話しかけてきた。
「アイツ彼女居るよ。お前の浮気相手の隣人さん……」
笑いが引き攣ったね。
だって、それってばリューナ嬢の事だもの!
「お前面白いな。お前の描いた絵は、この中に在るのかな?」
俺の思考が停止してると、ストックしてある絵を探り始める。
そして程良く学長が3枚の絵をリュカさんに手渡した。
「うわっ、
凄
(
すげ
)
ー……これ、君が描いたのかい?」
「は、はい。3枚とも俺の作品です」
並べられた3枚の絵は、どれも幻想的で美しい。
俺が見たまましか描けないのと反対に、彼の絵は完全に想像だけで描かれている。
星空煌めく海面からイルカが3匹飛び跳ねている絵……
沈みきる直前の夕日をバックに、浅い水辺を駆ける白馬の絵……
森の中に存在する滝を背景に、雄々しいホワイトライガーが描かれてる絵……
「何かラッセンみたいな絵だなぁ……」
「は? 俺の名はラッセルです。ラッセル・クリステンセンっす!」
ラッセンって何だ? またリュカさんの前世の情報か?
「よし決めた。おいラッセン」
「ラッセルです」
「うん、それ。兎も角お前の絵を3枚1万
G
(
ゴールド
)
で買い取ろう。どうだ?」
「異論はありません陛下!」
「それと性格が気に入ったから、ラッセンも宮廷画家にする」
「陛下、俺の名前はラッセルです」
「あれ? ラッセンを宮廷画家にしたいんだけど……」
「はい。僕は今日からラッセンです!」
ラッセル改めラッセンも宮廷画家に仲間入り……
コイツは今後リュカさ
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