第15話:ボルシャック・ドギラゴンの弱点
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にサイキックがある限り、ドロマー超次元≠セな」
「マナに光がある時点でドロマー以外、何があるの!?」
「全くっす!」
上からモルト、拓真、アイラ、拓斗の順に四人はそれぞれ龍牙の返答を否定した。
ドロマー超次元
闇と水と光の三色の文明を使用したデッキであり、主に序盤からハンデスをし、強力なサイキック・クリーチャーに繋げ、反撃のチャンスを与えず、場を制圧していく。
また、相手の山札を削って勝つ、LOを狙った戦術も存在する。
最近では場を制圧して勝つより、LOを狙って勝つドロマー超次元が多い。
(これじゃ、手札に《ボルシャック・ドギラゴン》を持っても、すぐに手札に捨てられる…)
確かに。手札に《ボルシャック・ドギラゴン》を持っていても、手札から捨てられてはなにもできない。ましては、革命0トリガーを使うこともできず、バトルゾーンに出すこともできない。
(……ん?待てよ?)
この時、勝はあることに気が付いた。
(確か、革命0トリガーは自分のシールドが1枚もない時、相手のクリーチャーが自分にダイレクトアタックした時、手札に《ボルシャック・ドギラゴン》があることで始めて革命0トリガーの能力が発揮する。それなら……)
―――それなら、自分のシールドがある時、相手のクリーチャーがシールド、ましてはプレイヤーに攻撃せず、手札に革命0トリガーである《ボルシャック・ドギラゴン》が1枚もなければ、どうなる?
答えは簡単だ。
相手がなにもせず、ただ妨害して、最後にLOを狙ってきたら、革命0トリガーの意味がなくなる。
「どうやら、《ボルシャック・ドギラゴン》の弱点に気づいたようだな」
「……はい」
それを察したのか、龍牙は勝にそう言い、それを聞いた勝は返事を返した。
「それなら、これ以上デュエルする必要もないな」
「……いいえ、続けます」
「ん?何故だ?」
勝の意外な返事に龍牙は疑問に思い、勝に問い掛けた。
「……強くなりたい。ただ、それだけです」
「……わかった。付き合ってやる」
勝の返答に龍牙はそう言った。
「それに、龍牙さんがそんなことを言うなんて、らしくないですね?」
「お前こと、こっちに戻って急にデュエマしろだの、強くなりたいだの、どうした?」
質問を質問で返す。少し失礼なのは龍牙もわかっている。だが、あえて、ここは聞きたかった。彼の本音を。
「……僕に勝てたら、教えてあげます。勝てたら、ね?」
「……いいだろ!それなら、俺も全力でお前を倒す!」
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