第15話:ボルシャック・ドギラゴンの弱点
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「よし、できた!」
「んじゃ早速、回してみるか?」
「はい!」
新しいデッキが完成した勝は早速、使ってみたいと思い、それを察したモルトは勝に提案し、それを聞いた勝はすぐに返事を返した。
「それなら相手は……」
「…俺がやる」
「えっ?龍牙さんが…!?」
突然、自分から名乗り出た龍牙を見て勝は驚いてしまった。
「俺なら《ボルシャック・ドキラゴン》の弱点を知っている」
「《ボルシャック・ドキラゴン》の弱点……?」
突然、龍牙が吐き出した言葉に勝は疑問に思い、問い掛けるも先にモルトが口を開いた。
「確かに。《ボルシャック・ドキラゴン》の弱点を知っている龍牙なら良い練習相手じゃないか?」
「……わかりました。やってみます!」
「決まりだな」
話がまとまり、龍牙はデッキを取り出した。
「「デュエマ・スター―――――」」
「失礼します!」
デュエマが始まろうとした途端、突如、多目的室に一人の少女が入ってきた。
「こちらに勝君はいませんか?」
「っ、は、はい!」
自分の名前を呼ばれた勝は少女に近寄った。
「なぁ、龍牙」
「何だ?」
「あの子、誰?」
「……はぁ」
モルトの問い掛けに龍牙は少し間を置いて溜め息を吐いた。
それを見たモルトは何かまずいことを聞いたのか、と言わんばかりに、脳裏に?なマークを浮かべていた。
「忘れたのか?モルト?アイツは……――――――」
「『赤羽(あかばね) 結衣(ゆい)』。拓斗のクラスの女子で生徒会長を務めている」
龍牙が口を開いた途端、つい先程まで拓斗の後を追っていた双子の兄、拓真が突然現れ、龍牙の代わりに目の前にいる少女について説明した。
「うわぁ!?拓真!?いつも間に!?」
「オレもいますよ!」
「お前もいたのか?拓斗?」
「酷い!オレもこの部の一員なのにぃ〜!」
「まぁまぁ、そう落ち込まないの!男なら前向きにならなきゃ!」
と、モルト達五人がそんな会話をしている中、多目的室に来た結衣は勝に耳打ちで「ちょっと、良いかな?」と、聞かれ、それを聞いた勝は一度モルト達に向き直る。
「すみません、モルトさん。少し席を外します」
そう言って、勝は結衣と一緒に多目的を後にした。
「ごめんね、ショウ。急に呼び出したりして…」
「別に、謝らなくて良いよ。ユイちゃんが僕を呼ぶのは基本、兄貴≠ゥ、デュエマ関連だからね。それで、話って?」
部活中に急に呼び出して、申し訳ない気持ちで結衣は勝に謝罪し、それを聞いた勝は気にしてないと、そう言い、自分を呼び出した理由を彼女に問い掛けた。
「うん。実は最近、デュエ
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