21. お客さん 〜電〜
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さんを怖いと思ったのは私だけではないようで、ロドニーさんと赤城さん、そして大淀さんも顔が若干青ざめていた。いつもの死んだ魚の眼差しでいつもの穏やかな声色なのに……いつもの司令官さんのはずなのに、雰囲気がいつもと違う……身体が震えてくる。
「おい!!!」
ドバンという音ともに突然訪れた来訪者の怒鳴り声でハッとした。
「来客中に失礼すんぞーゼハー……!!」
「天龍さん?」
「天龍だと!?」
司令官さんの怖さに注意が向いて背後を振り返ることが出来ないけど、声でわかった。突然に部屋に入ってきたのは天龍さんだった。なんだかちょっと息切れしてるような? いや、声だけ聞くとなんだかはしゃいでるような……?
「おーおーなんか盛り上がってんなー……まぁいいか。おい提督! やべえぞ!! 大事件だ!!!」
「ごめんな天龍。こっちは今クソの相手でいそがしいんだわ。後にしてくれる?」
なんだかちょっとはしゃいでるようにも見える天龍さんの様子にも負けない司令官さんだったけど……その時。
「いーやダメだね今じゃねーと。なんせこの鎮守府始まって以来の珍客どもが来やがった」
「?」
「天龍二世、このクソ中将に自己紹介してやれ」
……え? 慌てて天龍さんを振り返った。
「フフ……コワイカ?」
天龍さんの左肩には、天龍二世さんこと、眼帯をつけたPT子鬼さんが乗っていた。
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