479部分:第六十七話 豪州という地その四
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「オーストラリアにだ」
「そうか。次はそこか」
「これで後は一つだが」
「どうじゃ?それで」
鏡の向こうの男はシオンの言葉を聞き終えてから彼に問うた。
「アーレスは」
「どうやら復活は避けられないようだ」
シオンはこのことは残念そうであった。言葉にそれが滲み出ている。
「防ぎたかったがな」
「アーレスだけではあるまい」
男はこうも言ってきたのだった。
「復活するのは」
「そうだ。それも間違いない」
シオンの声が曇っていた。声に感情を含ませない彼にしては珍しいと言えるものだった。だがそれはここでは別であったらしい。
「あの神々もだ」
「争いと嫉妬の神エリスと共にアーレスを支えてきたあの神々もまた」
「これで五柱だ」
神の数であった。
「それだけの神々が戻るのだ」
「アーレスを入れれば六柱じゃな」
「トラキアの強さは狂闘士達だけではない」
その過去の聖戦で獰悪なまでの強さで知られた彼等だけではないというのである。
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