第一話「九龍から来た女」
”九龍から来た女”6
[8]前話 前書き [2]次話
つばさ「・・・クラッ・・・カー?」
チェン「だった・・・みたいですね。」
つばさ「・・・チクショウ、馬鹿にしやがってあのクソライダー!」
仕掛けを缶から引きずり出すと、
つばさ「れ?」
そこにまだ何かが入っていたようだ。つばさがそれを取り出す。
小さなきんちゃく袋。張り紙がしてあった。
つばさ「『マダム・チェンへ』だと。」
チェン「私に?」
チェンがきんちゃく袋を開くと・・・。中身はホルダー付きの何かの鍵と一枚の手紙だった。
チェン「何々・・・『着任初日のご無礼、大変失礼いたしました。あなたなら新たなお仲間方とより良い関係を築いていくことでしょう。どうぞ、粗品であるかもしれませんが、これはお詫びのしるしです。青梅駅の荷物預かり室に置いてあります。
これからのご活躍。期待しております。』・・・。」
つばさ「・・・何だかわかんねえけど、ご褒美がもらえるってことかい。」
ふたりは訝し気に公園を後にした。のらに見送られて。
「にゃーん・・・。」
手紙にある通り、青梅駅まで行ってみると確かにチェン宛に預け物があった。
スポーツバッグ風の袋から取り出してみたそれは・・・。
つばさ「折りたたみ自転車じゃねえか。」
チェン「輪行車だったんだ・・・。」
真っ白なボディには「AOBA・POLICE Model」と・・・。
それから一時間弱して、本部につばさと自転車に乗ったチェンが帰ってきた。
そこにはヒカリアンとその関係者(ミナヨやテツユキとかも含む)が集合していた。
チェン「では、改めまして・・・ファー・チェン・ルーン。チェンと呼んでください。みなさんよろしくお願い致します!」
その様子を遠くから眺めている者が2名。一人は昼間山手線で会ったあのアオバだった。
アオバ「あの分なら大丈夫そうだね、創作爺ちゃん。にしても無茶したもんだね・・・。」
創作「なーに、テストじゃよ、テスト。他の皆さんにも仕掛ければよかったかな・・・ほら、アオバも混ぜてもらえ。」
アオバ「うん!」
ヤマハTYにまたがった峠創作は、団欒に加わろうと駆けていくひ孫を見送った・・・。
[8]前話 前書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ