第一話「九龍から来た女」
”九龍から来た女”5
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
あのライダーの狙いか・・・。チェン、しっかりつかまってろ!」
チェン「はい!」
住宅地の上空を抜け、青梅鉄道公園に着いた。
正面入り口を入るとすぐそこにSLが並んでいる。そこを通り過ぎると、下り階段。
目当ての0系はその先に展示してあった。
つばさ「まずは車内を探そう。」
チェン「OK。」
つばさとチェンは0系の車内を探し回った。3+2列席、運転室、ATC装置内、その他もろもろ・・・。
チェン「見つかりません。車内の方が隠しやすいと思うんですか・・・。」
つばさ「となると外か。あのクソライダー、午後だなんて大雑把に言いやがって、正確な時間言っとけっての・・・。」
ふたりは車外に出る。と、
「にゃあ!」
つばさ「ワッ!なんだお前、のらかよ。驚かすんじゃねえよ。」
「にゃーん。」
猫は0系の下に戻っていく・・・。
つばさ「ここに住み着いていたノラなんだが、今じゃ猫駅長だとさ。」
チェン「へえ、かわいい・・・ん?つばささん・・・下回りをちょっと見てください。」
つばさ「ん?」
車体の下をのぞき込む。電子機器が内蔵されていると思われる金属製のボックスが一個だけついていた・・・が、
チェン「おかしいですよ。ここの0系は、車体の下にあった機械は全て外してしまってあるはずです。もしかして・・・。」
チェンはいきなり0系の下に潜り込み、目当てのボックスに手を伸ばす。
ボックスに鍵は付いておらず、やすやすと開いた。その中身は・・・
チェン「これ・・・かも。」
チェンが取り出したのは、お菓子の缶箱だった。
チェン「つばささん・・・。」
つばさ「お、おう・・・。」
ちょうづかいのある缶箱だった。大きさは小さな裁縫セット程度。それをつばさが受け取った。
チェン「これを安全な場所に。」
つばさ「おう・・・。」
その時だった。突然ひとりでに箱がパカッと開いた。そして・・・
バアーーーーーーーーーーーン・・・。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ