日常編2
聖十大魔導の称号
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いては理解することができた。しかし、それがなぜレオンの元に訪ねることになるのか、さっぱりわからない。
「うん。これは現在集まっている聖十大魔導で話し合って出した結論なんだが・・・」
大陸の上位十人(実際には集まっていないが・・・)が話し合った内容と聞いて、思わず静まり返るギルド内。その場にいる全員が、彼らの下した結論の全貌に聞き入る。
「レオン・バスティア、お主を聖十大魔導序列三位に任命する」
「はぁ!?」
予想することなどできもしない話に指名された本人が驚愕して大声を出す。こういうときは一拍間を置いて驚くのが筋なんだけど、レオンにそんな常識が適応されるはずもなく、間髪置かずに驚いていた。おかげで、俺たちは思考がいつもよりも遅れてしまい、いまだに事態を把握できていない。
「あの・・・それってどういう・・・」
主にレオンのせいで頭が追い付かなかったシェリアが、ジュラさんに詳しい説明を求める。それを聞いた彼は、一度うなずいてから言葉を紡ぐ。
「さっき話した通り、人員が足りないことが要因の一つではあるが、何よりあれだけの実力があるレオンを聖十に入れないのはおかしいとなってのぅ。本来なら序列一位でもおかしくないんだが、一位の方がまだ評議院に来てらっしゃらないことで序列二位の方が議長を務めておる。我々の決定で一番序列が高い方が議長を務めることにしたから、レオンを一位にするとさすがに大変だろうとなってな。議長の方を変えずに与えられる一番高い序列が三位だったので、それをレオンに渡し、議会に参加してほしいのだ」
彼の言うことには納得できる。レオンの力はジュラさんを遥かに上回っているから、もしかしたらと思っていたけど、やっぱりイシュガルの四天王よりも強いのか。もしこいつがその誘いを受けて聖十に入れば、長年崩されることのなかったイシュガルの四天王が入れ替わることになる。それはちょっと・・・いや、かなり見てみたい。
(でも、それだと・・・)
チラッとそばにいる赤紫髪の少女に目をやる。彼女はジュラさんの誘いを聞いて、少し寂しそうな目をしていた。
「どうだ?レオン。恐らく、お主の答えは決まっていると思うが」
「だったら聞かなくてよかったんじゃないの?」
「一応、順序を踏まなくてはならんからな」
ジュラさんに誘われたら断れる人なんているのだろうか?それも、同じギルドでその背中を見てきた人間なら特に・・・でも、それじゃあシェリアの気持ちは?レオンは一体、どっちを取るんだ?
「絶対イヤだ」
聖十の称号がもらえたら、誰だって嬉しい。たぶんそれはレオンだって例外じゃないは・・・
「「「「「はぁ!?」」」」」
全員の声が被った瞬間だった。だって・・・せっかくの誘いなのにそれを断るなんて・・・きっ
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