日常編2
聖十大魔導の称号
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い。あの景品を掲げたら、こいつが出てくるだろうと推測できるだろうに、なぜマーガレットの人たちはそれを請け負ったのだろうか?不思議すぎてよくわからん。
「まずはどこにいこっか」
「はしごする気満々じゃん!!」
一軒に偏るとそのお店は大変になるけど、分散させれば大丈夫。彼はそう思っているんだろうけど、それも如何なものだろうか?その日は大丈夫だろうけど、結局徐々に大変になるのは目に見えてる。こいつに食べ放題券は渡さない方がよかったかも・・・いや、たぶん無理矢理奪われるのは目に見えてるけど。
「ずいぶんと盛り上がっておるのぅ」
最初に食い潰すお店を考えている少年を見ていたところ、後ろから聞き覚えのある男性の声が聞こえる。その懐かしい声に真っ先に反応したのは、同じギルドに所属していた少年少女たちだ。
「ジュラさん!!」
「わぁ!!久しぶり!!」
声の主は蛇姫の鱗の最強の魔導士、ジュラ・ネェキスさん。今は聖十大魔導のメンバーで構成されている評議院に入っているが、やはり共にした時間が長いシェリアたちは彼に会えて嬉しそうだ。
「シリル殿とウェンディ殿も元気そうだのぅ」
「お久しぶりです!!」
「ジュラさんも元気そうで」
俺たちが蛇姫の鱗に入ったことは、魔導士ギルドを取り仕切る評議院にも申告してある。なのでジュラさんも俺たちがいることを知っているので、そんな言葉が出てきたのだ。
「ムッ?そっちの二人は?」
俺たちの頭を撫でたジュラさんは、その後ろにいる二人の少女を見て目を細める。白い髪をした少女と茶色の髪をした少女に見覚えがない上に、評議院にも申請されていないだろうから、悪い人たちを見る目になっているんだろうな。
「あら?私たちよ」
「じゃじゃ〜ん!!」
訝しげな視線を向けられた二人は変身魔法を解き、元の猫の姿へと変化する。それを見た瞬間、ジュラさんが驚愕し、大きく目を見開いた。
「オオッ!!シャルル殿とセシリー殿か!!」
彼女たちの正体を知り、元の優しげな目へと戻っていく。それを見届けた後、セシリーたちはもう一度変身魔法をやり直し、人間の姿へと変化する。
「ラウルと同じ変身魔法を覚えたのか」
「うん!!ラウが教えたんだよ!!」
胸を張り得意気な表情のラウル。なんとも子供らしい仕草の彼を見て、ジュラさんは息子でも見るかのような笑みを浮かべていた。
「どうしたの?リオンくんたち呼ぼうか?」
久しぶりのギルドに懐かしそうにしていた彼に対し、レオンがここに来た理由を聞こうと話しかける。ただ、本人はオババ様やリオンさんに用事があると読んだらしく、ギルドの扉を開けて二人を呼ぼうとしていた。
「いや、今日はお主に用事があって
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