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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十七話 体調が悪くても無理をしなくちゃいけない時もあるのです。
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を先鋒に、ラインハルト麾下の提督たちを先鋒にしたラインハルト艦隊本隊が右翼に布陣し、フィオーナとティアナを前衛としたイルーナ艦隊が左翼に展開する。メルカッツ提督の艦隊はウェリントン伯爵が預かって第二陣としてヒルデスハイム伯爵らの後方に位置していた。3方向から攻め寄せられたリッテンハイム侯爵側も当初は3部隊に分かれて応戦していたが、じわじわと押し込まれ、次第に一か所に集まらざるを得なかったのである。
 だが、まだこの段階ではバイエルン候エーバルトの増援艦隊は第二陣として控えており、前線に出てきていない。ブリュッヘル伯爵をはじめとする初戦で戦ったリッテンハイム侯爵側が相対しているだけであったのだ。ラインハルトはキルヒアイスの本星攻略に関して、この一点が気にかかっていた。
「仮に、敵の後詰が反転してカストロプ本星を再奪取にかかれば、お前はどうする?」
この問いに対してキルヒアイスは、
「死守いたします。敵がカストロプ本星を消滅させぬ限り、一点専守防衛で守り抜きます。10万の陸戦部隊と地上兵器があれば、早々敵に後れを取ることはありえません。もっとも、それも幾日かの期間内での話ですが。」
「その点は問題ない。敵が反転すればこちらは全面攻勢に打って出るだけだ。それに、カストロプ本星への増援が必要になった場合、その艦隊はイルーナ姉上の方から出撃する。艦隊はフロイレイン・フィオーナが指揮を執ることになっている。」
キルヒアイスはかすかに目元の相好を崩しながら、黙ってうなずいた。その後、バイエルン候エーバルトの第二陣もブリュッヘル伯爵の支援に動いたため、ラインハルトは艦艇の一部を当てて、対処させるとともに、キルヒアイスに出撃を指令した。



バイエルン候エーバルトの本軍およそ4万隻は統制と秩序、それにブリュッヘル伯爵以上の重厚さをもってラインハルト軍10万余隻の前面に進出してきた。
「迎撃せよ。」
ラインハルトの下した平凡すぎる指令は間もなく激烈な結果となって双方に及ぶこととなった。バイエルン候エーバルトは左右の艦隊に目もくれず、当初からメルカッツ艦隊を目指してきたのである。前面に位置するヒルデスハイム伯爵らの艦隊は木の葉のごとく蹴散らされ、吹き散らされていった。明滅する光球が目まぐるしく宇宙を彩り、バイエルン候エーバルト艦隊の前面に立ちふさがるものを容赦なく死の天使が抱擁する。
「ヒルデスハイム伯爵らの第一陣、突破されました!!」
オペレーターの報告にラインハルトは動じず、むしろ当然と言ったようにうなずいた。
「貴族では相手にならないだろう。・・・・中央本隊は後退。わが艦隊は反時計回りに展開せよ。敵の先端と中軍を分断させるように砲火を集中させ、その行足を削ぐ。」
この時、左翼部隊であるイルーナ艦隊についてはラインハルトは指示を下さなかった。
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