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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
478部分:第六十七話 豪州という地その三
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第六十七話 豪州という地その三

「ですからそれを考えても」
「あの連中の食う量は異常じゃないですか?流石に俺達よりは食ってないですけれど」
 それでも同じ位は食べている。どちらにしろ相当な量を食べていることは疑いようのない事実であった。
「オーストラリア人って元々大食いなんじゃっても思いますけれどね」
「確かにラガーマンは食うでしょうけれど」
「オーストラリア人はか」
「有り得ますかな」
 アイオリアは幾分疑わしげであったがダイダロスはその可能性を否定しなかった。
「それもまた」
「有り得るか」
「はい。何はともあれです」
「ここはオーストラリアということだな」
 ダンテがこうダイダロスに対して述べた。
「そうだな」
「そうだ。ここはオーストラリアだ」
 そのダンテにこう返したダイダロスだった。
「オーストラリアの食べる量があるのかも知れないな」
「オーストラリアのだな」
「どちらにしろこの店の量は相当なものだった」
 このことは認める彼だった。
「それは間違いない」
「三日分は食べたな」
「全くだ」
 青銅の者達がここでまた言うのであった。
「さて、何はともあれ」
「エネルギーは補給できたし」
「行くか」
「そうだな。行くとしよう」
 青銅の者達の今の言葉に応えて頷くアイオリアだった。
「行く先はだ。わかっているな」
「はい」
「それはもう」
 ダンテとダイダロスが彼の言葉に頷いた。
「オーストラリア中央部」
「そこにまで」
「エアーズロックが近くにある」
 そのオーストラリアの観光名所の一つである。一枚岩の如き岩山が砂漠の中にある。そうしたある意味幻想的な名所である。
「そこに行く」
「っていうとここからかなり」
「シドニーからだと」
 青銅の者達はすぐにこのことに気付いたのであった。
「ですよね。オーストラリアって相当広いから」
「ここから中央までだと」
「車の手配はできている」
 その彼等に対して告げるダイダロスだった。
「それは安心しろ」
「流石に徒歩ではないか」
「瞬時に行くことはできる」
 ダンテにも言う。これは音速以上の動きが可能な聖闘士ならば楽なことである。しかしそれをすればそれはそれで問題があるのである。だからこそ誰もそれはしないのである。あくまで戦闘中だけである。
「だが。それはだ」
「できはしないな」
「だから車を手配してもらった」
 また述べるダイダロスだった。
「ムウ様にか」
「そうか。またムウだな」
 アイオリアはそれを聞いて静かに頷いたのだった。
「あの男にはいつも助けられるな」
「はい、確かに」
 ダイダロスも低い声で今のアイオリアの言葉に頷く。
「ムウ様の手配は常に何処までも手配が行き届いています
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