第一話「九龍から来た女」
”九龍から来た女”2
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JHR基地。
チェン「ファー・チェン・ルーンです。よろしくお願いします。」
富士見「ようこそ。本部長の富士見だ。流暢な日本語だな。香港人とは思えない。」
チェン「私は12歳まで日本で暮らしていました。その後、広東語を習い、香港で市民権を取得したのです。」
富士見「なるほど・・・しかし大変だな。鉄道の少ない香港の警察から、日本の鉄道警察に来ることになって。」
チェン「私は日本に住んでいるころから電車好きでした。香港に帰ってからも、日本から送られてきた鉄道雑誌を読みあさってました。」
富士見「そこまでして・・・日本の鉄道を好きになってくれて光栄の限りだ。さて、紹介しよう。うちの隊員というか、職員の松田、竹田、梅田だ。」
チェン「よろしくお願いします。」
笛太郎「こちらこそ。しかしどんな人かと思ったら・・・おきれいですねえ・・・。」
トキサダ「もしよければ・・・後で僕とお食事でも・・・。」
アケミ「あの・・・もしもし(#^ω^)ピキピキ」
チェン「ははは・・・これより、打ち合わせに行って参ります!」
ブイーン・・・。
ミナ「出前、お待たせ・・・あ・・・。」
チェンとミナヨの目が合う。
ミナ「あなた・・・チェン?」
チェン「あ・・・ミナヨさん・・・お久しぶりです。」
富士見「そうか、そういえばミナヨちゃんとは浅からぬ縁があったな。」
ミナ「・・・は、はあ・・・。」
富士見「去年の秋、峠アオバちゃんと事故を起こしたミナヨちゃんを反省させようと、東北・北陸の自転車旅を提案したのは彼女だったと・・・。」
ミナ「え!?」
廊下にて
ミナ「ちょっと、どういう事よ。さっきの話って、本当なの?アレを考えたのはあなただって・・・。」
チェン「ええ・・・ミナヨさんには酷だったでしょうが・・・全ては偶然が重なったことでした。
私と旧知のアオバちゃんとミナヨさんの事故、ターゴおじさんの死。それにあなたならやり遂げるという見込み。それらを踏まえてああいう提案をしたのです。お父様と峠一家にね。ごめんなさいね。」
ミナ「何であの時言ってくれなかったの。」
チャン「私みたいなドコの馬骨とも知れない女が、あなたを反省させるためにこういう提案をしました、なんて聞いて、素直に引き受けましたか?」
ミナ「それは・・・。」
チェン「もういいじゃありませんか。あれから、どういった具合ですか?」
ミナ「・・・大きな事故は起こしていないわ。」
PW「ワガママも言わなくなったし。」
つばさ「アオバちゃんのプジョーも一生懸命直すのに参加していたしな。」
ミナ「二人とも黙って・・・。」
チェン「それは良かった。」
PW「うん。じゃ、これから打ち合わせがあるので・・・。」
つばさ「あとお食事な。」
ミナ「ちょっと!」
昼食後。鉄道
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